ダイエットをしているけれど、休日はついつい気が緩んで食べすぎてしまいがち。そのせいで「月曜日に体重が激増していた……」ということはよくありますよね。
この増えた体重を元に戻すためには、どうすればいいのでしょうか?
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、実例を挙げながら、休日に増えた体重を元に戻すたった一つのコツをご紹介します。
■旅行で3kgの爆増!その後どうなった?
こちらの体重変化のグラフを見てください。私のダイエットコーチングのお客様です(掲載許可済)。最後の増えっぷりが衝撃的です。
3泊4日で旅行に行って、美味しいものをたらふく食べてきた翌日に測定した体重です。4日間の食べすぎが発生して、3kg増えました。土日の2日どころじゃないですよね。
では、このあとどうなったでしょうか?
翌日に体重は1.6kg減少後、その前後で5日間アップダウンを繰り返し、6日後に一気に減少。
そして1週間後に、ダイエットコーチングを受け始めてから最小体重記録を更新しました。
どうすれば、これだけ増えた体重を元に戻すことが出来るのでしょうか?
■休日に増えた体重を平日に戻すたった一つのコツ
旅行から帰ってきてからやったことはたった一つ。
普通の食事に戻しただけです。
取り戻すために炭水化物などを抜いたり、水分をたくさんとったり、運動量を増やしたりしたわけではありません。
増量分は水分とお腹の中の滞留物
なぜ、特別なことをする必要がないかといったら、この増量分は脂肪ではないからです。
脂肪が1kg増加するためには、7,200kcalほど余分にエネルギーをとる必要があります。つまり、3kg増やすためには21,600kcalほど余分にエネルギーをとらなければいけません。
4日間で21,600kcalを余分にとるためには、1日に5,400kcal余分に摂らなければいけません。
日本人女性の標準的な1日のエネルギー消費量は、約2,000kcalです。4日で脂肪3kg増やすためには、合計で7,400kcalを連続で食べ続ける必要があります。
ラグビー男子日本代表選手の1日にとる摂取エネルギー量が5,000kcalだそうですから、毎日7,400kcalをとり続けることは無理に決まっていますよね。
ですから、増えた分は、ほとんど水分と体の中に残った食物なのです。
時間がたてば勝手に排出される
これらの体の中に溜まった水分や食物は、時間がたてば体内から排出されます。特別なことは必要ありません。
ですから、“食べすぎたときに取り返す方法”などいろいろな方法がいわれていますが、特に何かをする必要はありません。
普通の食事に戻すこと。これが一番ストレスなくリセットするために効果的な方法なのです。
■罪悪感から「取り返そう」としない。いつも通り過ごそう
ダイエット中に食べすぎると罪悪感に悩まされて、ついつい「取り返そう」と翌日の食事を少なくしてしまいがちです。
しかし、そのために特定の栄養素が不足してしまったり、ストレスを溜めてまた過食に走ってしまったりして、逆効果になることがありますので注意が必要です。
4日間の食べすぎでも1週間程度で元に戻ります。1日ぐらい食べ過ぎたとしてもたいしたことはありません。食べ過ぎても焦ることなく、いつもどおりの食事でダイエットを進めましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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【参考】
※日本人の食事摂取基準(2020年版)〈PDF〉 – 厚生労働省
※1日7~8回 ラグビー代表、練習の疲労をとる食事法 – 日本経済新聞社・日経BP