毎日の暮らしの中で、小さなことでイライラしたり、モヤモヤしたり、不安を感じたりすることはありませんか。そのイライラやモヤモヤは一体どこからくるのでしょうか?
気分を落ち込ませる原因を知ることで、周りに振り回されないメンタルに一歩近づけます。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーの筆者が、浮き沈みしがちな気持ちを抑える方法をご紹介します。
■イライラ・モヤモヤの原因は?
イライラ・モヤモヤは、一種の「怒り」や「落胆」に属します。これらの感情は「第二感情」と呼ばれています。
では第一感情は一体なにか、というと「期待」です。「私がこう言ったのだから、このように反応してくれないと」など、自分の固定概念や基準を相手に求めてしまってはいませんか?
実は、これがイライラやモヤモヤの正体!まずは自分が何に期待をしているのか知りましょう。
■イライラ・モヤモヤしたときの心の整え方
「自分は自分、相手は相手」と受け流すこともときには必要です。一人ひとりは違う人間なので、同じ考え方をすることはほとんどありません。
同じ環境で育った兄弟・姉妹ですら違う考え方をするのですから、育った環境が違えば違う考え方・反応をするのは当たり前です。
「この人はこういう人なんだな」と受け流せるようになることも大切です。
しかし、そのまま心にとどめたままにしてしまいがちな人は、ストレスがたまってしまいますよね……。
そんな方は紙や日記に書いてみるのがおすすめです。書くときのポイントや振り返るときのポイントをお伝えします。
(1)イライラ・モヤモヤを書き出してみよう
心が沈んだとき、「ただ話を聞いてほしい」と思う方もいると思いますが、話の内容や時間帯によっては難しいこともありますよね。そこでおすすめなのは、紙に書き出すこと。そのとき、下記の3ポイントに気を付けて書いてみてください。
(1)イライラ・モヤモヤした出来事を書き出してみましょう。
(2)どのような気持ちかを書き出してみましょう。
(3)自分にはどのような考え方の傾向があるか書き出してみましょう。
自分の考え方の傾向を知る
なにも「書き出して見直してほしい」ということではありません。自分の中から気持ちを吐き出すために、そして気持ちを整理するための行動として、書き出してほしいのです。
自分にどのような考え方の傾向があるかわかれば、どのようなことで心が浮き沈みしやすいのかがわかります。
(2)沈んだ気持ちを受け入れて、新しい気づきに
このとき気を付けてほしいのが、イライラ・モヤモヤした自分に落ち込まないこと。人間であれば、誰でも必ず心の浮き沈みはあります。
「自分はこのようなことで気持ちが沈むんだな」と一度受け入れることが大切です。
そして書き出したことから「気づき」に変換することが重要です。
「今まで気づけなかったことに気づけた」ということは、また同じようなことが起こったときに予防できますよね。
今までできなかった行動の選択肢ができるため、心にも余裕ができ、浮き沈みを抑えられるようになります。
イライラ・モヤモヤしていることに対し、なにか働きかけをしても変化しないことの方が多いでしょう。というのも、人や物事はそう簡単には変わらないから……。一番早くに変われるのは自分自身です。今の考え方や物事の捉え方を変えてみると、今までのイライラ・モヤモヤがスッとなくなるかもしれません。
自分が気持ちよく生活をするために、まずは自分が変わること!気分が沈んだときは、まず何に期待していたのかを考えてみましょう。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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