マスク生活で表情筋が使われにくくなったり、マスクで顔を押さえつけていることで血流が悪くなったりして、「顔の老化が進んだ」と感じることはありませんか?
ビューティーヘルスエディターライターの筆者が、小顔、アンチエイジング、美髪、不眠などにアプローチできる、どこでも実践できる簡単「頭ほぐし」を紹介します。
■「頭ほぐし」のメリット
ストレス過多になると、頭の筋肉や筋膜が緊張して血流が悪くなり、頭皮がカチコチになります。
頭と顔の筋肉は筋膜でつながっているので、頭がこると顔の筋肉を引き上げる力が弱くなり、たるみやシワが増えるだけでなく、白髪や薄毛などにもつながることも。
また、頭のコリを放置していると体の不調も増えてくるといわれているので、ケアは大切です。
頭をほぐすと、頭皮のコリが解消されるので、血行が改善し、顔や髪のコンディションの向上が期待できます。
具体的には、顔の血流が良くなることで、目の疲れや顔のむくみ、シワやたるみなどの軽減につながります。
また、頭をほぐすことで脳が緊張状態からリラックス状態(副交感神経へのアプローチ)へと移り、自律神経のバランスが整います。緊張がゆるむと脳疲労が緩和され、血流の状態も良くなります。
■頭皮のセルフチェック
まずは、頭皮のセルフチェックをしてみましょう。
自分の頭の状態を知ることはケアをするうえで大事なことなので、頭皮をさわって今の状態をチェックしてみてください。
(1)頭皮を指でつまめない(頭皮がカタく、筋肉を引っ張る可動域がせまくなっている)
(2)生え際や眉の上をこぶしで押すと痛い
(3)頭皮がぷよぷよしている
(4)ひたいや後頭部、えり足の付け根左右などが硬いと感じる(頭皮にストレスが溜まってくると、血行不良により栄養が行き渡らなくなるため)
以上のいずれかが当てはまる方には、「頭ほぐし」をおすすめします。
■小顔、エイジングケアにアプローチする「頭ほぐし」
頭ほぐしで小顔やエイジングケアに関連するポイントといえば、側頭筋(頭の横、両耳の上あたりの筋肉)です。
食べ物を咀嚼するときに使われる筋肉で、ほおを支える筋肉とつながっているため、側頭筋がこると顔全体のたるみの要因になるといわれています。
側頭筋がこる要因は、歯ぎしりや食いしばりなどのクセ、年齢や姿勢の悪さなどがあげられます。姿勢や食いしばりなどは日ごろから注意したいことです。
側頭筋をほぐすことで、ほおのたるみの予防が期待できます。
ほおが引き上がれば、ほうれい線やたるんだ毛穴が目立ちにくくなる上、フェイスラインがすっきりする、血流改善作用によって顔色が明るくなるなど、全体的に若々しい印象につながります。
側頭筋をほぐす「頭ほぐし」のやり方
セルフケアで側頭筋を簡単にほぐす方法は、まず両手をグーにして、猫の手を作ります。親指は写真のように出していても、拳の中に入れてもどちらでもやりやすい方でOKです。
指の面の広い場所を側頭筋に当てて、頭皮をしっかり捉えてから、円を描くようにゆっくりマッサージをします。手を当てる場所を変えて、まんべんなくほぐしましょう。
「頭ほぐし」のタイミングとポイント
頭ほぐしを行うタイミングは、頭皮がやわらかくなっている入浴中のシャンプーの際に行うのが理想ですが、自分のやりやすいタイミングで行ってみてください。
そして、ポイントはゆっくり回すこと。セルフケアでは、毎日行うことを考えて、1日5分程度で十分です。
■自律神経にアプローチする頭のツボ2つ
頭ほぐしと一緒に押したいツボを2つ、ご紹介します。
頭ほぐしの際、頭にあるツボをしっかりと押してあげることで、血流を促進させ、リフレッシュ作用が得られ、美容効果もアップします。
ツボを押すときは、ゆっくりとした呼吸を意識しながら行うのがポイントです。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあるツボ。両耳の一番高い場所を結んだ線と鼻から後頭部中央を結んだ線上にあります。百のツボの道が交わるという意味を持っていて、さまざまな症状の改善が期待できるツボです。
血行促進にもすぐれており、精神的ストレスを緩和する代表的なツボの一つです。
気持ちよく押しながらマッサージするのもいいですし、ホッカイロやホットタオルなどを置いて温めるのもおすすめです。
完骨(かんこつ)
耳の後ろの出っぱった骨の下にあるくぼみにあるツボ(左右両方にあります)。頭痛や不眠解消に効果的なツボで、神経の興奮を落ち着かせるリラックス作用があります。自律神経を整え、幸せホルモン(セロトニン)の分泌を安定させてくれます。
気分をスッキリさせたいときや頭が疲れているとき、集中したいときにもおすすめです。
この部分をゆっくり上に押し上げるように押します。
頭ほぐしやツボ押しの効果をより高めたい人は、五感(部屋の香り、落ち着いた照明、触れる手の温度、ヒーリング音など)を意識して行うのもおすすめです。「頭ほぐし」でのセルフケアを日々の習慣にして、若々しい小顔を目指しましょう。
(ビューティー&ヘルスライター 町山町子)
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