チョコレートは太る印象が強いですが、「ハイカカオチョコレート」は美容効果が高く老化対策にもおすすめです。
管理栄養士の筆者が、ハイカカオチョコレートのパワー&効果的な食べ方をご紹介します。
■老化対策に◎!ハイカカオチョコレートのもつパワー
ハイカカオチョコレートとは、カカオ分を70%以上を含んでいるチョコレートのこと。
一般的なチョコレートに比べて、「カカオポリフェノール」や「リグニン」などの成分が多く含まれています。
カカオポリフェノール
カカオポリフェノールは、強力な抗酸化作用をもつことが特徴的です。その抗酸化作用によって紫外線によるダメージから肌を守り、肌の健康を保つ働きがあるのだそう。
また、その強い抗酸化力によって老化の原因となる活性酸素を除去することで、肌老化の予防に役立ちます。
リグニン
リグニンは「食物繊維」の一種であるため、腸内の老廃物を体外に排出する働きや、善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きがあります。
野菜に多く含まれている食物繊維ですが、ハイカカオチョコレートであれば手軽に食物繊維を摂取することができます。
腸内環境が整うことは代謝の良い身体をつくることにもつながるため、ダイエット効果も期待できますよ。
■こまめに摂取がポイント
カカオポリフェノールは、体内に長時間とどめておくことがむずかしいといわれています。そのため、1度にまとめて摂取するよりも、2~3回に分けてこまめに摂取するのがおすすめ。
また、カカオポリフェノールの効果効能を得るためには、ハイカカオチョコレートを1日に少なくとも5~10g程度(チョコレート1~2片)食べるが良いとのこと。朝・昼・夕食のタイミングにあわせて、ハイカカオチョコレートを食べてみてください。
■美容効果UP!?ハイカカオチョコレートの意外な組み合わせ4つ
(1)干し柿
干し柿は水分が抜けているため、「βカロテン」や「ビタミンC」「食物繊維」などの栄養素が凝縮されています。
βカロテンやビタミンCにも強い抗酸化作用があるため、ハイカカオチョコレートと組み合わせることで効率よく美肌づくりに活用することができますよ。
(2)玄米茶
玄米茶の原料である玄米には、「γ-オリザノール」「GABA(ギャバ)」「ビタミンE」などの成分が含まれています。
γ-オリザノールは肥満予防効果が期待でき、GABAにはコレステロールや中性脂肪の増加を防ぐ働きがあるため、ダイエットにも役立ちます。ビタミンEには抗酸化作用があるため、老化予防効果アップを狙うことができますよ。
玄米茶のあっさりとした味わいと、特有の苦味をもつハイカカオチョコレートの組み合わせがクセになるため、ぜひ一度試してみてください。
(3)甘酒
甘酒には「食物繊維」や「オリゴ糖」などの成分が豊富に含まれています。そのため、ハイカカオチョコレートと組み合わせると腸活効果がUPします。
その他、体内のさまざまな代謝に関わる「ビタミンB群」や美白効果が期待できる「コウジ酸」も含まれているため、健やかな肌の維持に役立ちますよ。
(4)サバの味噌煮
意外な組み合わせですが、サバの味噌煮にハイカカオチョコレートをプラスするのもおすすめです。
サバに含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」には血流改善効果があるため、体調管理をはじめ、新陳代謝を上げて美肌効果やダイエット効果も期待することができます。
味噌にも、プロバイオティクスである「乳酸菌」が豊富に含まれているため、ハイカカオチョコレートとプラスすることで腸活効果をUPさせることができますよ。
サバの味噌煮1~2人前につきハイカカオチョコレートを1~2欠片分、調味液にプラスしてください。コクが出るため、ご飯が進む一品に仕上がります。
バレンタインデーが近づく季節。ハイカカオチョコレートを美味しく&かしこく食べて、美容に活用していきましょう。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※カカオ – わかさ生活
※高カカオチョコレートは健康と美容の味方!効果や選び方を紹介 – 明治
※Q4 チョコレート・ココアは1日にどれくらい食べると健康によいですか? – 日本チョコレート・ココア協会
※柿 – わかさ生活
※玄米茶 – わかさ生活
※サバ – わかさ生活
※【甘酒は飲む点滴!美容・健康効果とは?体に嬉しい栄養はいっぱい!】 – わかさ生活