物価高が続く昨今、安定的に安価で入手できる「モヤシ」はありがたい存在ですよね。
ですが、栄養がなさそうと思う方もいらっしゃるでしょう。今回は、そんなあなたに朗報です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、40・50代に嬉しいモヤシの栄養と飽きない食べ方をご紹介します。
■モヤシで40・50代の悩みを解決!?
40代以上になると、疲れがたまりやすかったり、新陳代謝の低下で肌トラブルが出やすくなったりするなど、美容・健康面でのお悩みが増えるもの。
以下のようなお悩みを抱える方には、ぜひ日々の食事にモヤシを取り入れていただきたいです。
・便秘気味
・吹き出ものが続いている
・疲れがなかなか取れない
・しっかり食べながらダイエットを叶えたい
・節約しても満足感を得たい
■モヤシの嬉しい栄養
腸活
モヤシは「食物繊維」が豊富です。
調理の際、ひげ根を取り除いた方が見た目も口当たりも良くなりますが、食物繊維が不足気味の方はひげ根を取り除かず、そのまま調理しても問題ありません。
発芽した若芽部分や、豆が付いた大豆モヤシなども、根や豆を除かずに丸ごと食べましょう。
疲労回復
アスパラガスに豊富なことで有名な「アスパラギン酸」ですが、実はモヤシにも含まれています。
アスパラギン酸は疲労回復をサポートするので、疲れにくい身体作りに役立ちます。
また、代謝アップをサポートする「ビタミンB群」も含まれているため、アスパラギン酸との相乗効果でさらに疲労回復効果が期待できます。
美肌作り
モヤシには、美肌作りやエイジングケアをサポートする「ビタミンC」も含まれています。
ただし、ビタミンCは加熱調理に弱い食材です。しゃぶしゃぶのようにさっと湯通しするなど、加熱時間を極力短くすることが無駄なくビタミンCを摂取するコツとなります。
その他にも、むくみ予防に嬉しい「カリウム」や、女性に不足しがちな「鉄」も豊富に含んでいます。
■モヤシの飽きない食べ方
モヤシは、なんといってもシャキッとした食感が美味しいですよね。
調味料やスープのうま味を吸いやすく、合わせる食材によっては、その味わいが変化することも魅力です。
筆者の家庭で人気なモヤシのメニューを2つご紹介します。
(1)鶏もも肉とモヤシのソテー
油をひいたフライパンに一口サイズに切った鶏もも肉を並べ、強火で焼き色がつくまで炒めます。
肉汁が出てきたらモヤシを加え、塩・こしょう・お好みのハーブやスパイスで味を整えるだけで完成します。
筆者は、その日の気分でオリーブオイル&ハーブや、ごま油&黒こしょうに変えたりして楽しんでいます。ご飯が進む主役級のおかずになりますよ。
(2)モヤシが主役の卵焼き
溶き卵(2~3個分)に、約1センチに切ったモヤシ、牛乳大さじ1、塩・砂糖各ひとつまみを加えます。
卵焼き器にごま油をひき、中火で卵液を流し入れます。火が通ってきたら、巻きながら焼き成型をすれば完成です。
シャキシャキとしたモヤシの食感と、まろやかな卵の美味しさがクセになる副菜は、お弁当のおかずにもぴったりです。カサ増しできるので、卵1個だけでもOK。
お財布にやさしく、意外と栄養価の高い「モヤシ」。美容と健康のためにも、日々の食に取り入れてみてくださいね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※平田雅子/監修(2010)『不調をなおしてキレイになる 女性ホルモン基本事典』成美堂出版※森拓郎/著(2021)『きれいな人の老けない食べ方』SBクリエイティブ