冬は、運動不足になりがちな季節ですね。外気温の低さからお家で過ごすことが多くなると、腸の動きも緩慢になってしまいます。
そんな冬こそ、腸内環境を整える食材をしっかり食べたいものです。
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して19年の美養フードクリエイターである筆者が、食物繊維が豊富でヤセ菌を増やす食材を3つご紹介します。
■ヤセ菌とは?
通称「ヤセ菌」と呼ばれている腸内細菌は、エサとなる水溶性食物繊維を発酵分解する際に、短鎖脂肪酸と呼ばれる物質を産生します。
この短鎖脂肪酸には、脂肪細胞への脂肪細胞の蓄積を抑える、交感神経を刺激して脂肪を燃焼させてエネルギーを産生する、など総合的な肥満の抑制効果が期待されています。
このヤセ菌のエサとなるのが「食物繊維」です。食物繊維が豊富な食材を食べることが、腸内でヤセ菌を増やし、ヤセ体質へとつながります。
■しっかり食べて!ヤセ菌が増える食材3つ
(1)もち麦
主食となる白米やパンは「糖質が多いから……」と食べずに過ごしている方も多いかも知れませんね。
確かに糖質が多く含まれていますが、主食を抜いた食事は満足感にかけるため、食後に甘いお菓子やスナック菓子が食べたくなったりしませんか?
バランスよく食べること、我慢せずに満足感のある食事を摂ることが、結果として長続きするダイエットになります。
同じ主食であっても、パンや白米と違いもち麦には、ヤセ菌のエサとなる水溶性食物繊維が豊富に含まれています。しっかり食べても罪悪感ゼロ。むしろ積極的に食べたい主食です。
主食として食べるのはもちろん、冬はお鍋の機会も多くなりますから、仕上げの雑炊にもち麦を使ったり、ミネストローネのような野菜スープにもち麦を加えてもよいですね。
(2)とろろ昆布
昆布は水溶性食物繊維の塊のような食材です。とろろ昆布は、そのまま食べることができるため、手軽に水溶性食物繊維を摂ることができる食材ですね。
お味噌汁に入れたり、キュウリと和えたり、おにぎりやお餅の海苔の代わりにとろろ昆布をまくのもおすすめです。糖質たっぷりの白米やお餅もヘルシーに食べることができます。
(3)大根
冬が美味しい大根。大根も、水溶性食物繊維が豊富な食材です。
冬の大根はみずみずしくて甘みがあるので、千切りにしてサラダで食べれば、水溶性食物繊維も逃すことなく摂ることができます。
火を通して食べるのが好きな方は、お味噌汁に入れたり、煮物であれば、麩やはんぺんを一緒に煮るなど、水溶性食物繊維が溶け出した煮汁を吸う食材を吸う食材を加えるとよいでしょう。
おうちごはんにヤセ菌が増える食材を使って、しっかり食べても太らないヤセ体質に近づきたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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