年齢と共に気になる「ほうれい線」。
照明の暗い場所やパソコンのモニターなどで、ふいに目に入る自分のほうれい線にハっとした経験のある方も多いでしょう。
エステティシャンの筆者が、ほうれい線を薄くするためのエクササイズをご紹介します。
■ほうれい線は、筋肉と筋肉の境目にある「ミゾ」のこと
ほうれい線の正体は、頬と口の筋肉の境目にあるミゾです。ほうれい線のケアとして保湿は大事ですが、どんなに保湿をしても筋肉の溝を埋めることはできません。
頬の筋肉と口周りの筋肉が衰えて下がってくると、筋肉と筋肉の間にミゾができ、ほうれい線が目立ってきます。
なので、頬を持ち上げてキープする筋肉を鍛える必要があります。
■ほうれい線を薄くするためのエクササイズ2つ
(1)頬全体を引き上げるエクササイズ
最後に頬をおもいきり膨らませたときがいつだったか、覚えていますか? 「記憶にない」「子どもの頃にしたような気が……」という方がほとんどでしょう。
実は、頬をおもいきり膨らませる・すぼませるといった行動でしか刺激できない筋肉が頬にあります。
それは“家の土台”のような役割をする筋肉であり、頬のたるみに大きく関係しています。
この頬の土台部分を刺激をして、ほうれい線だけでなく頬全体のリフトアップを狙いましょう。
(1)頬をおもいきり膨らませ、10秒間キープしてください。
(2)次に、頬をすぼませ、10秒間キープしてください。
このエクササイズを3セットを目安に行ってみましょう。3セット行うのがむずかしい場合は、秒数やセット数を減らしてみてください。
朝と夜、もしくは朝昼晩と、1日2〜3回行うようにしてください。
(2)頬を鍛えて左右差もケアするエクササイズ
竹串、割り端、ストローなどの細くて長い、“口に加えることができる棒”をひとつ準備してください。
片側だけで食べ物を噛むなどの噛み癖や悪い姿勢、噛み合わせなどによって、ほうれい線の深さに左右差が出る場合があります。
このエクササイズは左右差の改善にも役立つので、ぜひ行ってみてください。
(1)竹串を横にして、歯でしっかりと噛みます。犬歯よりも奥の歯で噛むことと、上下、左右の歯がしっかりとズレずに噛み合っていることを意識してください。
(2)そのままの状態で5分〜10分キープします。
噛み合わせることで頬の筋肉を鍛えることは、ほうれい線の解消や左右差の改善に役立ちます。
余裕がある方は、頬の筋肉を使って口角を上げながら行ってみてください。
注意事項
・顎関節症などの疑いがある方は、無理のない範囲で行ってください。
・唾液が出ますので、洋服などが汚れないように注意してください。
・竹串などの先端が尖っているものを使う場合は、取り扱いに注意してください。
・エクササイズに慣れるまでは、頬が突っ張る、筋肉痛のような痛みや疲れを感じることもあります。無理のない範囲で行っていきましょう。
ほうれい線の主な原因として、「頬や口元の筋肉のたるみ」が挙げられます。
日常的に口角を上げてたくさん笑顔でいることは、ほうれい線対策につながります。毎日笑顔で過ごすよう意識してみてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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