40代に入ると目立ち始めるほうれい線。ほうれい線が深くなると、一気に老け顔の印象が強くなってしまいます。

エステティシャン歴20年の筆者が、日常で改善できる、簡単なほうれい線対策をご紹介しましょう。

■ほうれい線が深くなる原因

ほうれい線が深くなる原因は、主に以下の3つです。

(1)皮膚の弾力の低下

加齢によって皮膚のコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚の弾力が低下します。

すると、皮膚が重力に負けてたるみやすくなり、ほうれい線が目立つようになります。

(2)筋肉の衰え

顔には表情筋という筋肉がありますが、これも加齢やストレスなどによって衰えます。

特に、口角を持ち上げる筋肉が弱くなると、口角が下がり、ほうれい線が深くなる要因になるのです。

(3)生活習慣の乱れ

睡眠不足や喫煙、過度な飲酒などは、血行を悪化させて皮膚の新陳代謝を低下させます。

また、偏った食事や水分不足は、皮膚の乾燥や栄養不足を引き起こすでしょう。

生活習慣の乱れは、皮膚の老化を早めてほうれい線を深くする要因です。

■簡単！ほうれい線対策6つ

ほうれい線を改善するには、以下のような対策を日常的に行うことがおすすめです。

(1)保湿ケア

乾燥はほうれい線の大敵です。毎日しっかりと洗顔した後に、化粧水や乳液で保湿しましょう。

そして、週に1〜2回は、パックやマッサージクリームなどで、集中的に保湿することをおすすめします。

(2)紫外線対策

紫外線は皮膚のコラーゲンやエラスチンを破壊し、弾力を低下させます。

外出する際は、必ず日焼け止めを塗りましょう。帽子やサングラスなどで、紫外線を遮ることも効果的ですよ。

(3)表情筋トレーニング

表情筋を鍛えることで、皮膚を支える力が増し、たるみやほうれい線を防ぐことができます。

例えば、「大きく笑って口角を上げる」　「口を丸くして前に突き出す」　「舌を出して左右に動かす」　などの動作を、毎日、数回行いましょう。

(4)マッサージ

顔の血行を良くすることで、皮膚の新陳代謝を促進し、ほうれい線を改善することができます。

化粧水や乳液をつけた指で、ほうれい線の部分をやさしくなでるようにマッサージしましょう。顎や首の筋肉もほぐすと効果的ですよ。

(5)バランスの良い食事

皮膚に必要な栄養素を摂ることで、ほうれい線を予防・改善することができます。

特に、コラーゲンやエラスチンの生成に必要なビタミンCや亜鉛、皮膚の水分保持に必要なセラミドなどを意識して摂りましょう。

塩分や糖分の摂り過ぎは、皮膚の老化を早めるので控えてくださいね。

(6)水分補給

水分不足は皮膚の乾燥や弾力の低下を招きます。1日に1.5～2リットル程度の水分を摂ることが目安です。

水だけでなく、抗酸化物質を含む緑茶や、ハーブティーなどもよいでしょう。

一方、コーヒーやアルコールなどは利尿作用が強く、逆に水分不足になるので摂りすぎには注意しましょう。

ほうれい線の改善には時間がかかることがあります。しかし、定期的なケアと健康的な生活習慣の変化により、肌の健康を改善し、ほうれい線の見た目を軽減できるでしょう。しっかりとケアを行い、自信を持って笑顔を楽しんでくださいね。

（エステティシャン・アロマ師　生出 和恵）

 

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