見た目年齢を大きく変える「ほうれい線」。年齢を重ねると誰もにあらわれるものですが、できるだけ少なくしたいものですよね。
短時間でできるお手入れを習慣にしてみませんか。
エステティシャン・ヘッドメディカルアドバイザーの資格を持つ筆者が、寝る前に1分でできるほうれい線対策をご紹介します。
■「ほうれい線」は単なるシワじゃない!
ほうれい線は、見た目には「シワ」のようにみえますが、頬周りの筋肉を中心とした「たるみ」が、頬と口周りの境界線で区切りのように溝となってあらわれる現象です。
乾燥などの肌状態によっても目立つ度合いは異なりますが、ほうれい線は「筋肉・脂肪によるたるみ」+「乾燥」によるもの。
そのため、シワ改善や保湿といったスキンケアだけでは対策が難しいエイジングサインの1つです。
■ほうれい線ができたら諦めるしかない?
ほうれい線は、「たるみ」や「肌状態」といった複合的な原因によって起こりますが、諦める必要はありません。まずは原因を知ることで対策することが可能です。
ほうれい線ができる主な原因
ほうれい線ができる主な原因を紹介します。
・筋肉の衰え
・肌の乾燥
・紫外線による光老化
・偏った食生活
・過剰な糖分摂取
・むくみ
ほうれい線対策セルフケア
乾燥や紫外線に対してはスキンケアで保湿とUVケアをしっかり行い、バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
食事の偏りを減らすだけでも、過度な糖分摂取が避けられたり、老廃物の排泄が促されたりします。
また、食事面で「毎食のバランスを考えるのが大変」という人は、パンと牛乳といった少ない食材ではなく、できるだけ多くの食材を細かく摂取するだけでも栄養素の偏りを避けられるので、ぜひお試しください。
以下でスキンケアや食生活以外にできる、忙しい40代・50代におすすめの手軽なほうれい線アプローチをご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
■寝ながらできる!カンタン1分マッサージ
忙しい中で「毎日エクササイズの時間は確保できない!」という40代・50代のために、わざわざ時間を取らなくても大丈夫な、「ベッドの中でできるカンタン1分ほうれい線マッサージ」をご紹介します。
(1)タオルを丸め、首の下に入れて横になる
首の前面が軽く伸びるように横になり、首とマットレスの間にできる空間を埋めるように丸めたタオルを入れます。
こうすることで、首をすっきり伸ばしつつ首にかかる負担を軽減します。
(2)口周りほぐし
口を風船のように膨らまして5秒間ほど放置し、空気を一気に出します。
これを3回程度繰り返します。
(3)舌アイロン
ほうれい線のラインを、舌を使って内側から上下になぞります。ほうれい線をゆっくりと伸ばすイメージです。
上下どちらからスタートしてもOKです。
1往復2秒ほどのスピードで、左右5回ほど行います。
(4)手のひらでそっとリラックス
頬から目元の硬くなった筋肉をほぐします。
頬骨の高い部分に母指球(ぼしきゅう)が当たるよう手を乗せ、全体的に温めます。
この時、手は乗せるだけで押さえないよう注意しましょう。
15〜20秒間ほどしっかりと温めます。
(5)両手引き上げ
手のひらを使って、フェイスラインと頬を包み、斜め上に引き上げます。
横になった状態で行うので、無理に引き上げず重力に任せて引き上げるようなイメージです。
この時も(4)と同様に手は軽く乗せる程度で、肌が凹むほどの圧はかけないようにしましょう。
10〜15秒間ほどを、1〜3回ほど行います。
寝る前にベットの中でできるほうれい線対策のマッサージをご紹介しました。わざわざエクササイズの時間や場所を確保しなくても簡単に習慣にできますので、ぜひお試しくださいね。
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会※ABLC認定「ヘッドメディカリストアドバイザー検定」テキスト※きまたりょう 著『世界一わかりやすい 筋肉のつながり図鑑』(2023年)KADOKAWA