どの年代の女性も、「美肌」というワードには敏感ではないでしょうか。美しい肌を維持することで、若々しい見た目でいられたり、毎日を楽しい気分で過ごせたりするでしょう。
毎日の朝食でも、美肌に役立つ食材を意識して摂っていきましょう。
管理栄養士の筆者が、美肌づくりをサポートしてくれるトーストの具材を4つご紹介します。
■美肌づくりのために食事で大切にすべきこと
美肌づくりのためには、「血流UP」と「抗酸化作用」の2つがポイントになります。
肌の血流が良くなければ、肌細胞に十分な酸素・栄養素が行き渡らず、ターンオーバーがうまくできないため、肌が荒れたりくすんだりするおそれがあります。
また、シワやたるみなどの肌の老化は、紫外線や加齢などが原因ですが、抗酸化物質によって対策可能です。
通常、抗酸化物質は体内で生成されていますが、年齢とともに減っていくのだそう。そのため、抗酸化作用を持つ食材を意識して取り入れることが大切です。
また、肌をつくる材料は「タンパク質」ですので、タンパク質も意識して取り入れられるとより良いでしょう。
トーストは、朝食時や小腹がすいたときに手軽に作れるメニューですよね。美肌食材やタンパク質を取り入れて、食事から手軽に美肌づくりを意識してみてください。
■美肌づくりに◎トーストにおすすめの食材
(1)大葉
料理の脇役になることが多い大葉ですが、美肌づくりに効果的な「βカロテン」が豊富に含まれています。
βカロテンは、体内ではビタミンAに変換され、肌や粘膜を丈夫にする働きをもたらしてくれます。
また、βカロテンには抗酸化作用があるため、肌老化を防ぐ働きも期待できるでしょう。
さらに、抗酸化作用がある「ビタミンC」や「ポリフェノール」も含まれます。
肌の材料となるタンパク質が豊富なしらす、エビ、チーズと組み合わせてトーストにしたり、サバ缶や焼き鳥缶、おかかと組み合わせて和風にしたりしていただきましょう。
(2)海苔
海苔は、実は栄養価が高い食材で、美肌づくりにも役立ちます。
抗酸化作用があり、シミの原因となるメラニンの生成を防ぐビタミンCが含まれています。
ビタミンCは加熱に弱い性質がありますが、海苔に含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいため、効率良くビタミンCを摂取できます。
さらに、抗酸化作用がある「βカロテン」や「ビタミンE」、血流改善作用がある「鉄」が含まれており、美肌づくりの強い味方になってくれることでしょう。
タンパク質豊富なしらすやチーズ、抗酸化作用がある「セサミン」を含むゴマなどの食材と組み合わせて、トーストを作ってみてください。
(3)パプリカ
パプリカには抗酸化作用がある「ビタミンC」や「ビタミンE」「カプサンチン」などの栄養成分が含まれており、老化を防いで若々しい肌づくりに役立ちます。
ビタミンCは、ほかに抗酸化作用を持つものと一緒に摂取すると相乗効果が得られるといわれているため、パプリカは美肌づくりに大いに役立つ食材だといえます。
味にクセがないことから、和洋中どのような味付けでも美味しく食べられるのも嬉しいポイントです。
ツナやサラダチキン、卵、チーズなどの食材と味の相性が良いため、試してみてください。
(4)梅干し
梅干しには、ポリフェノールの一種である「梅リグナン」が含まれており、抗酸化作用を持ちます。
また、梅干しに含まれる「クエン酸」には、体内のクエン酸回路を活性化し、疲労の原因物質である乳酸が蓄積するのを防ぐ働きがあるのだそう。
乳酸の蓄積を防ぐことで、血液が酸性から弱アルカリ性に変化すると、血液がサラサラになるといいます。
その結果、肌の代謝がUPして、美しい肌づくりに役立ちます。
サラダチキンやチーズ、ツナ、納豆、海苔などの食材と組み合わせると美味しいですよ。
ご紹介した食材はスーパーやコンビニなどで手軽に購入できるものばかりです。トーストは、手軽にバランスよく栄養摂取できるメニューですので、ぜひ「美肌」にもフォーカスして、レシピを試してみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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・栄養士が食べない「実はデブ菌が増える」食べ物
【参考】
※肌の酸化はシミ・シワ・たるみを加速させる!?皮ふ老化の研究員に聞く原因と対策 – 資生堂
※しそ – わかさ生活
※のり – わかさ生活
※パプリカ – わかさ生活
※梅 – わかさ生活
※梅の効能 血液浄化作用 – 紀州梅効能研究会