日の出も早くなり、暖かく過ごしやすいこのシーズンは早起きして一日を有効に使いたいものです。しかし、「春眠暁を覚えず」と言われるように、春は副交感神経が優位になり、眠くなりやすい季節でもあります。原因や対処法を知って、良い季節を楽しく過ごしましょう。

■自律神経を味方につけて、すっきり目覚めよう

身体には内臓を動かしたり、血圧や体温などを調節する、意思とは関係なく働く自律神経があります。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、前者は活動的な時や緊張している時に働き、後者はリラックスしたり、休息している時に働きます。そして、双方がバランスをとることで、私たちの身体は健やかな状態に保たれています。冬は、寒さが刺激となって緊張度が高まり、交感神経が優位になりやすく、暖かくなると、リラックスして副交感神経が優位になるので、春は眠くなりやすいという仕組みになっているのです。
今回ご紹介する顔ヨガは、朝のベッドの中で簡単に行える「おはようニッコリ」です。表情筋を色々な方向にしっかり動かすことで、交感神経を刺激し、目覚めを良くして一日のスタートに差をつけましょう。

■朝の目覚めを良くする「おはようニッコリ」の顔ヨガ

効果

・目覚めを良くする

・顔全体の筋肉をほぐす

・顔の血行やリンパの流れを促進する

やり方

1.「おー」と声に出しながら、鼻の下を伸ばすようにして、口を縦長に開ける。

2.「はー」と声に出しながら、口を大きく開ける。

3.「よー」と声に出しながら、1と同様に、鼻の下を伸ばすようにして口を縦長に開ける。

（1の写真参照）

4.「うー」と声に出しながら、唇をすぼめて突き出す。

5.口角を上げて「ニッコリ」笑う。

各2〜3秒ずつかけて丁寧に行い、3セット程繰り返します。

※注意

唇が乾燥しやすい方は、あらかじめリップクリームを枕元に用意し、塗ってから行うのがおすすめです。

表情筋をしっかり動かすことで、顔の血行やリンパの流れを促進し、メイクのノリも良くなります。朝スッキリと目覚めることで、ご機嫌な一日をスタートさせましょう。

（「顔ヨガ指導者養成講座」メイン講師 篠原　もとこ）

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