何かと忙しい年末年始。気が付くと、肩や首を揉んでいる…なんてことはありませんか? 肩や首のコリは疲れだけでなく、冷えによる血行不良が原因のことも。特に冬場になると、肩こりや首こりに悩まされる方は「冷え」が原因かも知れません。血流をサポートして、冷えから来るコリの改善に役立つ飲み物を3つご紹介します。
■冷えがコリの原因に!?
寒い季節は、身体深部の体温を保つために、手足など末梢部分の血管を閉じて熱を逃さないようにします。そのため、首や肩などの血流が滞り筋肉が酸欠状態になるため、硬く固まって痛みを発生させます。また、寒いとつい無意識に肩をすくめてしまいますが、これも、肩こりの原因に! 身体に不自然な力が加わると、筋肉が緊張して血流が滞ってしまうのです。
■「冷えコリ」におすすめ! 血流サポートになる飲み物3つ
(1)ダッタンそば茶
通常のそば茶の約100倍もの「ルチン」を含むダッタンそば茶。ルチンは強い抗酸化力を持つだけでなく、血管を丈夫に保つ効果があります。また、長野県工技センターの研究によれば、ダッタンそば茶の血流改善効果はルチンによるものだけでなく、そば茶の焙煎過程で生れる「アルキルピラジン」との相乗効果によるものだそう。ピラジン類には、血流量を増加させ体を温める効果があることが判っていますから、冷えの根本的な改善にも役立ちそう!
(2)葛根湯
風邪のひきはじめに飲むと良いと言われている葛根湯。葛根湯はシナモンや生姜など、血流を改善する効果のある生薬が含まれ、身体の痛みや頭痛の緩和にも用いられます。筋肉の強張りや、肩こりを解消する効果があると考えられます。ただし、葛根湯には眠気を除く作用もあるため、寝る前は控えたほうがベター。逆に、辛いけど頑張らなきゃ! という時におすすめ。
(3)かつお出汁
日本人なら、誰しも飲んだことのある、かつお出汁。出汁だけで飲むことは少ないかも知れませんが、かつお出汁には、血液量を増加させ、肩こりの症状を和らげる効果があることが判っています。肩こりだけでなく、手足や皮膚など、末梢の血流量を増加させる効果があるそうですから、手足の冷えや目の下のクマ、クスミにお悩みの方にもおすすめ。かつお出汁に、とろろ昆布や梅干しを入れて、即席お澄ましにしても美味しいですよ。速効性はないようですので、毎日の食卓でかつお出汁を摂取することを習慣にしたいですね。
冷えや肩こりが辛いと、気分もさえませんよね。忙しい時期、身体を冷えとコリから守って、元気に乗り切りたいですね!
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※肩こり – タケダ健康サイト
※ダッタンそば茶に含まれるアルキルピラジンが血液流動性に及ぼす影響 – 長野県工技センター研報(PDF)
※焙煎大麦のお茶による末梢体温上昇・血流量増加作用 – キリン
※肩が凝っていませんか?~葛根湯について – 北陸大学薬学部
※健康機能素材 研究レポート – 味の素