髪を洗った後、排水溝を見ると大量の抜け毛が……。心当たりのある方は、ひょっとするとシャンプーが頭皮に刺激を与えている可能性があります。
健やかな頭皮をキープするためにも、毎日使うシャンプーは、低刺激なものを選びたいところ。しかし、実際にお店に行ってみると「頭皮にやさしい」「地肌を考えた」など、それらしいキャッチフレーズのものがズラリ。どれを選べばいいかわからない方も多いでしょう。
そこで今回は、成分でチェックする低刺激シャンプーの見極め方をお伝えします。
■メモ必須!避けたい成分はコレ
シャンプーを選ぶときは、まず全成分表示を必ずチェックしてみてください。
化粧品は、容器や箱に全成分の名称を表示するよう義務づけられているので、どんな成分で作られているのかを確認することができます。つまり、全成分表示を見ることによって、そのシャンプーの刺激性を調べられるというわけです。
刺激の強い成分として有名なのが、高級アルコール系。洗浄力に優れていますが、その分脱脂力も強いため、刺激や乾燥を感じることがあります。
また、石けん系も要注意。洗浄力はとても高く環境にやさしいですが、ごわつきやきしみを感じたり、パーマやヘアカラーが取れやすくなったりすることがあります。
代表的な成分
・高級アルコール系:ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸TEAなど。
・石けん系:石けん素地、純石けん、脂肪酸ナトリウムなど
■全成分表示は先頭から読むべし
全成分表示を見るといっても、すべての成分をチェックするのは大変でしょう。簡単に読み解くコツは、先頭から見ることです。
全成分表示は、配合量の多いものから順に書かれているので、最初の方に刺激の強い成分が書かれているものは、それだけ高刺激なシャンプーだということがわかります。
代表的な成分の名称をある程度覚えておくと、お店で選ぶときの目安になるでしょう。
■アミノ酸系やタンパク系、ベタイン系のシャンプーがおすすめ
低刺激なシャンプーとしておすすめなのが、アミノ酸系やタンパク系、ベタイン系です。
アミノ酸系は、弱酸性で肌にやさしい成分として知られています。タンパク系も弱酸性で低刺激な成分で、ヘアカラーの退色を抑えることができます。安全性の高さでは、ベタイン系にも定評があります。
いずれも低刺激ではありますが、洗浄力や泡立ちが弱いため、洗い上がりに物足りなさを感じる人も少なくありません。シャンプー前にお湯でしっかりと予洗いし、汚れを落としておくとよいでしょう。
代表的な各成分
・アミノ酸系:ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグリシンKなど。
・タンパク系:ココイル加水分解ケラチンK、ラウロイル加水分解シルクNa、ココイル加水分解コラーゲンKなど。
・ベタイン系:コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなど。
愛用しているシャンプーが刺激の強いものだと、頭皮は毎日ダメージを受けることになります。地肌に直接つけるものだからこそ、化粧水や乳液を選ぶときのように肌へのやさしさも考えたいですね。
ちょっとした知識を身につけておくだけで、低刺激なシャンプーを選べるようになるでしょう。
(コスメコンシェルジュ・古賀 令奈)
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