老けの印象を決定づけてしまう、加齢臭。一般には中高年男性のものと思われがちですが、実は女性にも起こる生理現象なのです。そんな憎き加齢臭を軽減させるためにも、原因と対策についてご紹介します。
■40歳前後から男女問わず増加する「ノネナール」
加齢臭の正体は、皮脂腺から作られる「ノネナール」という皮脂酸の一種。40歳を過ぎると皮脂腺の中に「パルミトオレイン酸」という脂肪酸と「過酸化脂質」が増加して皮脂腺で出会い反応した結果、発生します。アルコールや煙草など、過酸化脂質の要因となる習慣が女性に少ないことや、女性ホルモンに抗酸化作用があることから、男性より「ノネナール」の発生年齢が高くはなりますが、女性ホルモンが低下してくる40代からは、男性と同様に分泌されているのです。
■女性特有の「臭いの元」とは
さらに女性は、加齢に伴って汗のかきかたも変化してきます。40代以降、女性は血管を広げる副交感神経の機能が落ちるため、血行が悪くなります。汗腺の調節を行う女性ホルモンも減り、汗腺機能もうまく働かなくなり、サラサラではなくベタベタとした「質の悪い」汗が出るようになります。この老廃物を多く含む汗が、臭いの元となります。
■抗酸化の要!ビタミン類を摂ろう
お肌ならぬ「ニオイの曲がり角」を上手に曲がるには、血液中に過酸化脂質を増やさないことが重要です。内側からのケアでは、抗酸化力を高める食事を意識すること。緑黄色野菜やうなぎなどに多く含まれるビタミンA、果物に多いビタミンC、ナッツ類や魚卵類に含まれるビタミンEなどビタミン類、強力な抗酸化作用のあるポリフェノールを含むトマトや緑茶などを積極的に摂取しましょう。
■汗腺を「鍛える」には?
汗腺を目覚めさせるには、実は入浴が効果的。全身からじんわり汗をかくサウナや岩盤浴、半身浴は理想的ですが、時間がない人は熱めのお湯にさっと浸かるだけでもよいでしょう。
自分ではなかなか気づかない加齢臭。お肌や髪のお手入れだけでなく、ニオイ対策までしっかりケアして、年齢を感じさせないエイジレスな女性を目指しましょう!
(つやプラ編集部)
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【参考】
※「もわっとしたニオイ」それってまさか!?7割以上が感じる他人の加齢臭 – 資生堂(PDF)
※もうワキガや多汗で悩む必要はありません! – 五味クリニック
※『クロワッサン』876号(マガジンハウス)