昨今、冷え性ではない女性を探す方がむずかしいといわれるくらい、冷えにお悩みの方が多いようです。
その原因のひとつに、美容に良いと思っていた方法が、かえって身体を冷やす結果になっていたということがあります。
冷えで、ますますつらくならないために、見直しておきたい5つの美容習慣をご紹介します。
(1)朝食抜き、あるいは朝スムージー
ダイエットのために朝食を抜いている方は多いようですが、これは冷えを招くNG習慣です。
朝食をとると代謝が高まり、体温が上昇しはじめる効果があるので、食欲がなくても、せめて味噌汁かスープを一杯くらいは口にしてください。
また、人気のスムージーも飲み方を工夫したいもの。冷たいまま飲んでは、身体が冷えてしまいます。常温にする、あるいは、電子レンジで数分温めてから飲むといったひと手間をかけ、身体を冷えから守りましょう。
(2)加熱しない生姜をとる
冷え取り食材である生姜。もちろん、どう食べても身体を温める効果は期待できるのですが、加熱しないで食べることはとても損なのです。
生のままの生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれています。ジンゲロールをとると、血行をよくする作用がある一方で、身体の深部の熱は下がるといわれています。
このジンゲロールが、加熱をすると身体の体幹部から熱を作り出す「ショウガオール」という成分に変わります。
冷え防止のためには、生姜を加熱してから食べてください。
(3)靴下の重ね履き、足首を締め付けるブーツ
自宅で過ごす時、冷えないようにと靴下を重ね履きしている方が多いですが、これもNG習慣のひとつです。また、冬のおしゃれの定番「ブーツ」も、選び方によっては冷えを招いてしまいます。
靴下を重ね履きすると、圧力から足が締めつけられて血流が低下し、かえって冷えを招くことになります。靴下はゆるめのものを履きましょう。
足首を締め付けるブーツも、血行を悪化させます。足首の曲げ伸ばしがきちんとでき、ほどよいゆとりのあるデザインのブーツを選んでください。
(4)糖質制限のやり過ぎ
ダイエットの定番となっている糖質制限ですが、過度に糖質を制限すると、冷えを招く恐れがあります。
糖質は、身体を動かすエネルギー源でもあり、身体の熱を生み出す役目があります。ダイエット目的で糖質制限を行なう際は、最低でも1日に1度は糖質をとってください。
(5)温かいからとコーヒーを愛飲
寒いときにいただく熱々の飲み物は、心までほっこりしますが、温かければどんなものでも身体を温めるとは限りません。
東洋の考え方では、コーヒーは身体を冷やすと考えられています。これは、暖かい季節、土地で育つものは身体を冷やす作用があるといわれているためです。
そこで、コーヒーが飲みたい時は、生姜のパウダーを加えてみましょう。加熱、乾燥することでできた生姜パウダーの「ショウガオール」の成分で、身体も温まり風味もアップします!
美と健康を損ねる冷えは、徹底して予防、改善したいものです。この冬こそ、冷え知らずの身体で、元気にイキイキとお過ごしくださいね。
(ウエルネス&ビューティーライター ユウコ)
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