6月4日は、「歯と口の健康週間」のスタート日。毎日の歯磨きに気を使っているつもりでも、「本当に正しく歯磨きできているのかな?」と不安に思うこともありますよね。
日本美口協会会長で歯科医師の坂本紗有見先生に、意外と知らない、「正しい歯磨き」の新常識をお聞きしました。
■食後“18時間”がポイント!?「正しい歯磨き」新常識5つ
(1)歯磨きは1日2回
「食後に歯を磨かずに18時間が経過すると、歯の表面にバイオフィルム(歯周病菌などの微生物などの集合体による細菌膜)が形成され、歯茎の炎症やむし歯の原因になります」
「ただし、18時間を超えないようにすれば良いので、朝食ごと夜の1日2回の歯磨きを必須にすれば、昼食後は口をすすぐだけで十分です」
(2)歯茎を磨く
「歯周病は、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)の中で細菌が増殖することが原因で発症します。歯磨きのときは、『歯と歯茎の間にたまった汚れ』も落とすことが大切です」
「歯茎を磨くポイントは、力を入れずに優しくブラッシングすること。歯磨きの際は、歯周ポケットに残った食べかすなども取り除き、細菌を繁殖させないようにしましょう」
(3)大きな歯ブラシを使う
「毛先が細い歯ブラシは、ブラシと歯との接触面が狭いので接地面にムラができます。また、磨くときに力が入りすぎて歯茎にダメージを与えるので、大きくて柔らかい歯ブラシで力を入れずに磨きましょう」
「大きな歯ブラシは毛束が大きいので、大雑把に磨いたとしても、歯との接触面が広く歯茎にかかる力を弱めることができます」
(4)歯間ブラシ・フロスを使う
「歯ブラシでのブラッシングだけでは、歯と歯の間は十分磨ききれず、プラークや食べかすが残ってしまいます。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯ブラシでは届かないところをきれいにしましょう」
「デンタルフロスや歯間ブラシを使うほど口腔内の清潔度が上がるというデータもあります。歯ブラシ以外のオーラルケアグッズをもっと活用しましょう」
(5)フッ素入りの歯磨き剤で
「初期のむし歯を防ぐには、フッ素が有効です。フッ素の働きはいくつかありますが、歯のエナメル質を強化し、プラークによるむし歯菌の繁殖を弱め、プラークが作り出す酸の産出を抑制することから、歯を強化しながらむし歯菌の活動を抑えてくれます」
「また、歯の表面を酸に溶けにくく修復したり、歯から溶け出したカルシウムや輪の再石灰化を促進するなど、フッ素配合の歯磨き剤を使うことで、歯を丈夫にできます」
坂本先生によると、口腔ケアは、「予防」が大事で、定期的な口腔内の環境のチェックがおすすめだそう。毎日の歯磨きを見直して、「美口」を目指してみては。(つやプラ編集部)
【坂本紗有見先生 プロフィール】
日本美口協会会長、銀座並木通りさゆみ矯正歯科クリニック院長。
矯正歯科の専門医として、歯並びだけでなくその先にある健康や予防を見据え、多くの患者の口腔内美化に尽力。最新検査機器やサプリメントをいち早く取り入れ、常に新しい医療情報を提供している。
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