「冷えは万病のもと」という言葉があるように、冷えは、さまざまな不調を招くといわれています。しかし、「手足が冷えやすい」「身体があたたまらない」と感じているなら、もしかしたら日常の何気ない行動が、冷えの原因になっているかもしれません。
国際薬膳調理師の筆者が、冷えやすい身体になってしまう3つのNG行動についてご説明いたします。
■冷えやすい身体になってしまう3つのNG行動
(1)生野菜サラダをよく食べる
ダイエットや美容のために野菜をたくさん摂り入れる方も多いと思いますが、加熱をしていない生野菜は、身体を冷やしやすいといわれています。
サラダを食べる際は、生野菜のサラダでなく温野菜サラダを頂きましょう。もし、生野菜サラダを食べたい場合は、スープや温かい飲み物をプラスすることをおすすめします。
(2)睡眠不足
忙しい毎日で睡眠不足がつづいていませんか? 実は、眠る時間が少ないことでも身体が冷えやすいといわれています。
薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)では、気(き)という生命エネルギーが身体を温める働きを担っています。この気は、寝ている間に作られていると考えられています。
そのため、寝不足の状態がつづくと身体を温める力が弱まりやすく、冷えを招く原因になりかねません。身体が冷えやすいと感じる場合は、睡眠時間を見直してみましょう。
(3)水分の摂りすぎ
こまめな水分補給は美と健康のために大切ですが、自分の身体にあった水分量を飲むように心がけていますか? 実は、水分の摂りすぎは身体が冷える原因につながることがあります。
例えば、一日デスクワークをしている方と、体力を使う仕事の方では、必要な水分量が違うはずですよね。そのため、たくさん水を飲むことが良いとされていても、自分の身体が必要としていなければ不要な水分が体内で溜まってしまいます。そこから冷えにつながることもあると、中医学の世界では考えます。
「お腹がちゃぽちゃぽする」「トイレの回数が人に比べると多い」「むくみやすい」という場合は、摂取している水分の量が多いかもしれませんので、水分量を見直しましょう。もちろん、摂る水分も温かいものをセレクトしてくださいね。
当てはまるものがあれば、できることからコツコツと冷えない身体づくりをしていきましょう!
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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【参考】
※早乙女孝子 著「漢方の知恵を毎日の食卓に」(2011年)つちや書店