肩こりや頭痛、さらには顔のくすみの原因になる「血行不良」。今回は、血行不良によって起こるトラブルの事例と、すぐに試せる血行促進のためのストレッチ方法をご紹介します。
■血行不良が起こる原因とは
血行不良とは、何らかの原因によって血管が細くなり血液がスムーズに流れなくなることを言います。原因はさまざまで、長時間同じ姿勢でいたり、運動不足や骨盤のゆがみ、精神的なストレスなどによって引き起こされます。
■その肌トラブル、血行不良が原因かも?
血行不良により、血液に含まれる酸素や栄養が隅々に運ばれなくなると、代謝が下がり太りやすくなる可能性が。また、ターンオーバーが乱れるために、肌トラブルが起こりやすくなってしまうのです。さらに、血液に乗って運ばれる身体の熱が滞ったり身体の老廃物や疲労物質が排出されにくくなることで、低体温や冷え性にもつながります。そして、肩こりや腰痛、むくみや顔のくすみも引き起こします。
■意外と知らないストレッチのポイント
さまざまな要因が挙げられますが、筋肉の緊張を和らげて血液の流れをスムーズにしてくれるストレッチを習慣化することで改善が期待できます。 血行促進のためのストレッチは、自分で硬いと感じる部分の筋肉をゆっくり伸ばすだけでも効果はあります。
ストレッチのポイント3つ
・反動をつけない
・痛みを感じない強さで行う
・ひとつのポーズをじっくり30秒間行う
実は、たくさんのポーズを10秒間ずつ行うよりも、ひとつのポーズを30秒行う方がじんわりと末端に血液が流れていくのです。
特に現代の女性はパソコンやスマートフォンに向かう時間が長く、肩甲骨周りの筋肉が硬くなっていると考えられます。肩甲骨まわりををほぐすと全身の血行がよくなり、肩こりや顔のくすみの解消が期待できます! また、肩甲骨の周りには代謝を高める褐色脂肪細胞があるので、体調改善とダイエットの一石二鳥の効果も期待できます。
■合計でも1分!効果的なストレッチ2つ
それでは、短時間で簡単にできて効果の高い2つのポーズをご紹介します。
(1)頭の後ろで両手を組み、その両手の重みを使ってゆっくりと頭を前に倒す(30秒)
(2)身体の後ろで両手を握り合い、肩甲骨を内側に寄せるように組んだ手をゆっくり引き上げる(30秒)
どちらも、どこでも簡単にできるストレッチ。どちらかひとつだけでも十分ですし、2つのポーズ合わせてもたった1分! スマートフォンをいじる1分の時間をストレッチに使うなど、さっそく生活に取り入れてみてください!
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 山本幸美)
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【参考】
※ダイエットナビ 冷え性対策のストレッチ – パナソニック
※”さびつき肩甲骨”は”体のたるみ”や心身の不調にも影響 – ピップ
※ホリスティックキュアーズプロジェクト著(2014)『エイジレス美女の知恵袋』(シェリオン)