世界三大美女として名高い「楊貴妃」。彼女がその美貌をキープするために食していたとされる主食は、雑穀の中でも高い抗酸化力を持つ「黒米」。美肌雑穀とも呼ばれる「黒米」には、豊富なポリフェノールが含まれており、「アンチエイジングにも効果的である」と近年大注目の雑穀です。
■黒米ってどんなお米?
中国では「薬米」と呼ばれており、滋養強壮作用があると考えられ、身体の中から栄養を補う雑穀として食されています。また、造血作用や胃腸を丈夫にしたり、頭の働きを良くしたりする効果があるとされ、薬膳料理にはしばしば使用されています。黒米を食べることで、肌が滑らかになり、髪の毛を黒くし、若返りの効果がある、と昔から伝えられており、実際にその豊富な栄養効果に中医学の面からも注目が集まっています。
■黒米の嬉しい効果3つ
(1)「若返り」効果も!?
黒米の黒色の色素の正体は、「アントシアニン」。ポリフェノールの一種で、ブルーベリーと同様にその強い抗酸化作用で身体の酸化を防いでくれると考えられます。老化防止や血管保護による動脈硬化予防、発癌性物質の抑制も期待できるなど、いいこと尽くし!
(2)美肌効果まで!?
ポリフェノール「アントシアニン」が、新陳代謝を促し、肌のターンオーバーを活発化させてくれます。ビタミンB2やビタミンB1なども多く含むので、身体の中から肌を美しく整えてくれると考えられます。
(3)「疲れ知らず」に
中医学の世界では、「黒米」には滋養強壮作用や、血の巡りを整える造血作用、胃腸を丈夫にする作用があるとされ、薬膳料理にも多く登場します。「黒米」を食べることで、身体の中からパワーチャージができ、疲れ知らずの身体を作れると考えられます。
■簡単!黒米ごはんの炊き方ポイント
(1)白米1合を洗う。
(2)(1)と黒米大さじ1杯をお釜に入れる。
黒米の色の部分に栄養価があるので、洗わないで入れること。気になる方はサッと茶漉しでごみを流す程度にとどめればOK。
(3)(2)にお水1合+大さじ2杯分を入れる。入れた黒米の倍の量の水を入れること。雑穀は吸水しやすいので、多めの水加減が美味しく炊き上げるコツです。
(4)しっかりと1時間浸水させて、スイッチオン!
(5)炊き上がったら、しゃもじで切るように空気に触れさせながら黒米ごはんをかき混ぜて、出来上がり!
黒米は、多くがもち種なので、炊き上がった黒米ごはんを潰して、あんこを入れて作る「黒米おはぎ」も美味しいですよ! ぜひ試してみてくださいね。
(お米・雑穀マイスター/薬膳インストラクター 澁谷梨絵
日本で唯一の穀物のプロフェッショナル資格(5ツ星お米マイスター、ごはんソムリエ、雑穀エキスパート、薬膳インストラクター、雑穀マイスター、発酵食スペシャリスト)を持つ女性米屋。米・雑穀・麹の専門家。)
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