エイジング世代にとって「抗酸化」は若々しさをキープするための大切なポイント。ところが近頃は、「抗糖化」の習慣を身につけることこそ、アンチエイジングに必要であると囁かれています。「糖化」とは身体の中に余分な糖分が多くなること。これを防ぐ食生活をいかに実践できるかで、早く老けるか老けないか、大きな差がつくのです。
「糖化」で老化の進み具合が変わる!?
私たちの体はタンパク質でできています。タンパク質は糖と結びつく性質があり、両者が結合するとAGE(糖化最終生成物)という老化促進物質を生み出すのです。このAGEはタンパク質を変性・劣化させ、体内のさまざまな組織を「化石化」します。すると、血管や肌、骨までもがもろくなり、老化が進行すると言われています。
糖化を防ぐ!食事のオキテ4つ
「懐石食べ」をする
最初に野菜、次にお肉や魚、最後にご飯などの炭水化物を食べること。AGEは食後1時間にできやすいと言われてため、食後の血糖値の急上昇を防ぐためには食物繊維の多い野菜から食べることがポイントです。
「すでに糖化している食品」を食べない
スナック菓子やクッキーは、小麦粉に砂糖を加えて加熱する過程で糖化が起こっています。「加工食品」はAGEの含有量が高くなるのです。また、AGEは食材を焼いたり揚げたりすると一気に高くなるので要注意。その際にできる「コゲ」はAGEの塊なのです。
「緑の野菜」をたくさん食べる
緑の野菜にはAGEを抑える効果がある他、食物繊維が豊富なため、血糖値の上昇をゆるやかにすることができます。野菜といってもさまざまですが、じゃがいもや人参など、種類によっては炭水化物が多いものもあるので要注意。
外食時の心がけ
外食が多いという人は、メニュー選びが大切です。カレーライスやラーメン、パスタ、お寿司、焼きそばパンなどの炭水化物主体のメニューはあまり好ましくありません。どうしても食べたければ、ライスを減らしたり、サイズを小さめにしたりして、野菜サラダを別に頼みましょう。最初に緑のお野菜を食べるように心がけるだけで、大きな差が出ますよ!
「抗糖化」は極端な糖質制限を行うものではありません。ブドウ糖は脳にとって大切な栄養源ですから、あくまで「摂りすぎない」ことが大切なのです。少し意識してみてくださいね。
(ホリスティックビューティインストラクター Eriko)
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【参考】
※久保明著(2012)『「糖化」を防げばあなたは一生老化しない』(永岡書店)