何かと気ぜわしい12月。食生活も乱れがちになる季節ですが、寒さに負けず元気にお正月を迎えたいですよね。
外食が多い季節でも、朝ごはんは自宅で食べる方がほとんどではないでしょうか。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、忙しさや寒さに負けない身体を作るために、朝ごはんに食べたい野菜を3つご紹介します。
■冬の朝ごはんに!寒さに負けない身体を作る野菜3つ
(1)赤パプリカ
パプリカのビタミンC含有量は、野菜の中ではトップクラス。赤パプリカ1個でビタミンCの推奨量を摂ることができるといわれています。ビタミンCは、美肌ビタミンとしてお馴染みですが、免疫をサポートして強い身体作りにも必要なビタミンです。
また、赤パプリカには、ビタミンCだけでなく、強い抗酸化力のあるカロテノイドが含まれています。忙しさから身体がストレスを感じやすい季節でもありますから、抗酸化力の高い食べものを食べて、ストレスに負けない身体を作りましょう!
おすすめの食べ方
赤パプリカは、そのままスライスしてサラダ感覚で食べることもできます。このほか、アルミ箔に包んでトースターで焼いて食べると、甘味が増して美味しくいただけます。
(2)ほうれん草
ほうれん草には、粘膜の健康を保つために必要なβ―カロテンやビタミンB群が含まれています。乾燥する季節は、お肌だけでなく喉や鼻などの粘膜も乾燥しやすくなります。咳が出やすい方には、ほうれん草がおすすめです。
このほか、ほうれん草にはビタミンC、ビタミンE、鉄、マンガンなどビタミン・ミネラルがバランスよく含まれていますから、外食続きで乱れた栄養バランスを整えるためにも積極的に食べたい野菜です。
おすすめの食べ方
冬は「ちぢみほうれん草」という、寒じめのほうれん草が美味しい季節です。肉厚で甘味があるので、茹でるだけで美味しくいただけます。そのまま食べてもいいですし、温かくして食べたい方はお味噌汁に入れるといいでしょう。
(3)トマト
美容、健康効果が高いことで知られるトマト。トマトに含まれるリコピンの抗酸化力はビタミンEの100倍以上といわれています。リコピンは、朝にとったほうが身体への吸収がよいことがわかっていますから、ストレスを強く感じている方は朝にトマトを食べましょう!
おすすめの食べ方
リコピンは、生のトマトを食べるより、加熱粉砕して作られたトマトジュースでとったほうが吸収がいいことがわかっています。トマトジュースを温め、オリーブオイルを加えたトマトスープなら、寒い日の朝でも美味しくいただけます。
しっかり朝ごはんを食べて、寒さや忙しさに負けずに12月を過ごしたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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【参考】
※成分情報 パプリカ – わかさ生活
※成分情報 ほうれん草 – わかさ生活
※トマトに含まれるリコピンとは – トマト大学