秋から冬にかけて、「抜け毛が気になる」という悩みが増加します。この他にもパサつきや乾燥、かゆみなど、複数のヘアトラブルが重なり、悩まされる場合もあります。
大人世代になると、「このまま髪老化がどんどん進んでしまうの?」と不安になりますが、美髪をよみがえらせるにはいくつかのポイントがあります。
秋冬の髪トラブルが‟老け髪の入り口”にならないようにしたいところです。
ヘアライター&ヘアジャーナリストの筆者が、秋冬の髪トラブルの原因とお手入れ法についてプロにうかがいます。今回お答えいただくのは、美容師免許の他、ヘアケアマイスターや化粧品検定1級の資格を持つ、中山寿々江さんです。
■Q.秋冬にかけて髪がパサつきやすいのはなぜ?
気候の変化もありますが、夏に受けた刺激が大きく関係している場合も多々あるようです。強い紫外線による頭皮や毛穴のダメージ、バカンスでの海水やプールの塩素によるパサつきなどは、秋口になって実感しやすいヘアトラブルです。
また、夏の暑さを理由にあまりドライヤーを使わなかった方は、ぬれた髪によりキューティクルが開いて摩擦などのダメージを受けやすくなるため、髪の傷みの原因につながります。
■Q.パサついた髪を効率的にケアする方法とは?
髪のパサつきを感じたら、洗浄力の高いシャンプーはさけましょう。洗浄力の高いシャンプーを使用すると、毛髪内部の成分まで流れてしまう可能性があるため、より一層、髪の乾燥を招いてしまう場合があります。
アミノ酸系など、髪にマイルドなシャンプーに切り替えると良いでしょう。また、髪を乾かす前にヘアオイルを塗布し、ドライヤーの熱から髪を守りましょう。うるおいも補給できますから、パサつきや広がりをおさえることができます。
おすすめのヘアオイルをご紹介します。
エニック オイル セラム LB/アルテサロンホールディングス
肌、髪どちらにも使える万能オイルです。サラッと軽い仕上がりで、ベトつかないのにしっかりうるおいをチャージしてくれます。
(100ml 税抜価格4,000円)
オッジィオット セラムCMCオイル/テクノエイトホールディングス
ベルガモット果実油を配合しています。サラサラとみずみずしい髪に導きます。
(100ml 税抜価格3,600円)
■Q.乾燥対策に使うヘアオイルの効果的なタイミングとは?
髪がぬれた状態でヘアオイルを塗布すると、補修成分が馴染みやすく、髪の乾燥を予防して質感を滑らかにします。また、ドライヤーの熱から髪を守るタイプもあり、パサつきを防いでくれます。
またヘアオイルは、夜に使用することで、次の日の髪の広がりやうねりを抑えられるほか、枕との摩擦ダメージの軽減も期待できるため、髪が傷みにくくなります。
■Q.秋に抜け毛が多く、髪に元気がない場合の対策とは?
夏に受けた紫外線ダメージや冷房による冷えからおこる不調などによって、秋に髪が抜けやすくなる人は多いようです。健康な方でも一日に100本程度は抜け毛があるため、過度に気にしないことも大事です。
毛髪を元気にするには、頭皮の血行を促進することが効果的ですから、頭皮マッサージを習慣化しましょう。また、細毛・薄毛が気になる場合は、育毛系の頭皮トリートメントや頭皮用美容液を試してみても良いでしょう。
■Q.秋冬に頭皮が乾燥し、かゆみを感じる時の対策とは?
洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮の油分をとり過ぎてしまう場合があります。アミノ酸系のシャンプーで、こすり過ぎずやさしくマッサージするようにシャンプーしましょう。また、すすぎの際に熱いお湯を使うと、油分を過剰に落としやすいので気をつけましょう。
この他の対策として、頭皮トリートメントや頭皮用美容液などを用いて、保湿を習慣にすると良いでしょう。
秋冬は、なにもお手入れをしないと頭皮や髪の老化が加速しやすい時期です。適切なお手入れで美髪をキープする努力をしていきましょう。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
【中山 寿々江(なかやま すずえ) プロフィール】
大手美容室Ashを運営する(株)アルテ サロン ホールディングスにて材料事業部に所属。また、プライベートブランドの企画・開発も行う。
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【参考】
※エニック オイル セラム LB – アルテ サロン ホールディングス
※オッジィオット セラムCMCオイル – テクノエイトホールディングス