冬に甘みが増して美味しくなる「ほうれん草」。おなじみの野菜ですが、あまり食べない方も多いのではないでしょうか? ですが、ヨーロッパでは「胃腸のホウキ」と呼ばれるほど、腸活に役立つ野菜です。旬の美味しい季節に、しっかり食べて腸活に役立てましょう!
美容と健康に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、腸活に役立つほうれん草の食べ方をご紹介します。
■「胃腸のホウキ」ほうれん草が腸活に役立つ理由2つ
(1)不溶性食物繊維で腸の動きをサポート
冬は、外気の寒さから身体が冷えやすい季節です。身体が冷えることで、深部体温も下がり、腸の動きも緩慢になってしまいます。
ほうれん草に多い不溶性食物繊維は、水分を含んで膨らみ、便のカサを増して腸の動きを刺激する働きがあるため、寒さで緩慢になりがちな腸の動きをサポートします。
(2)ビタミンが腸内善玉菌を元気に
ビタミンB群やビタミンCは、腸内にすでに棲みついている善玉菌を増やす働きや、悪玉菌の働きを抑えて善玉菌が棲みやすい腸内環境を作る働きがあります。
ほうれん草には、ビタミンB群、ビタミンCが含まれていますから、腸内環境美化に役立ちます。
■腸活に役立つ!ほうれん草の選び方・食べ方
(1)ビタミンCたっぷり「ちぢみほうれん草」を選ぶ
冬にだけ出回る「ちぢみほうれん草」。ちぢみほうれん草は、ハウス栽培されたほうれん草を、冬の寒い風に当てることでうま味を増したほうれん草です。
寒い風によってうま味だけでなく、ビタミンCも増えます。一般的なほうれん草に加え1.5~2倍のビタミンCが含まれているそうですから、美味しさも栄養価もUPした「ちぢみほうれん草」を選びましょう。
(2)良質オイルと一緒に食べる
ビタミンBは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂ることで身体への吸収が高まります。
さっとゆでたほうれん草をオリーブオイルで炒めたり、茹でたほうれん草を亜麻仁油やオリーブオイルなどの良質オイルで作ったドレッシングを添えて食べましょう。
冬は寒さから便秘になりやすい季節です。今が美味しい旬のほうれん草を食べて腸内環境を整えたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 ほうれん草 – わかさ生活
※善玉菌とビタミンの関係 – ビオフェルミン
※環境にやさしく美味しい農産物 ホウレンソウ – 日本土壌協会