おにぎりを巻いたり、ご飯のおともに使うイメージが強い「海苔(のり)」は、アレンジ自在なうえ「1日2枚のノリで医者いらず」ともいわれるほど栄養価の高い万能食材です。つやプラ世代に必要な栄養もギュッと詰まっているので、工夫して毎日食べたいところ。
冬に多くが収穫され春から「新物」が出回るため、これからがまさに美味しい海苔が出回る時期です。インナービューティー料理研究家の筆者が、つやプラ世代に嬉しい海苔の栄養ポイントと海苔のアレンジ方法をご紹介します。
■「海苔」に含まれる嬉しい栄養素
美髪や丈夫な骨・爪作りに
海苔は「海の大豆」と呼ばれるほど良質な「たんぱく質」が豊富です。たんぱく質は新細胞のもととなる他、髪の健康もサポートします。
「カルシウム」も豊富なので、健美な骨や爪などを作るためにも欠かせません。
貧血対策&血色の良い肌作りに
海苔には「鉄分」も豊富です。鉄分が豊富な食材といえば、レバーや赤身肉、ほうれん草やプルーンなどのイメージが強いですが、実は海苔にも豊富なんですよ。
トラブル知らずの美肌作りに
意外と思われるかもしれませんが、海苔にはシミ対策やコラーゲン生成にかかわる「ビタミンC」も豊富です。吹き出物予防に役立つなど、健やかで美しい肌作りをサポートしてくれます。
また、余分な脂質や糖質の代謝をサポートする「ビタミンB1」や「ビタミンB2」も含まれています。ビタミンB1やビタミンB2は、疲労物質「乳酸」の代謝にも関わります。季節の変わり目は気温差などでストレスが溜まりがちなので、疲れを溜め込まない体作りを心がけることが大切です。
妊活や骨粗しょう症対策に
妊活や妊娠初期、骨粗しょう症対策に欠かせない「葉酸」や、余分なナトリウム(塩分)を排出してむくみを防ぐ「カリウム」なども豊富です。
■ご飯のおともだけじゃない!海苔のアレンジ方法5つ
海苔は、おにぎりに巻くなど「ごはんのおとも」のイメージが強いですよね。ですが、もっと美味しく楽しめる方法があります。
「ひと袋買ってもなかなか消費できない」という方は、ぜひ試してみてください。きっと、すぐになくなってしまいますよ!
(1)海苔をちぎって汁物に
手で約2センチにちぎった焼き海苔を、いつもの味噌汁やおすましに加えるだけです。
筆者の家庭では、溶き卵やお豆腐と一緒におすまし(だし汁)に入れる「かきたま汁」が人気です。洋風のコンソメスープにも合いますよ。焼き海苔本来の香ばしい風味で、減塩しても満足感が高いです。
(2)サラダやあえ物に
野菜やツナなどと一緒にサラダ仕立てにしたり、副菜として「和え物」にしても美味しいですよ。
ちりめんじゃこにちぎった焼きのりを加え、ごま油を少し加えて和えるだけの「即席和え物」も筆者の家では人気です。切ったトマトに海苔を加え、オリーブオイルで和えるだけでも美味しいですよ。
(3)卵と一緒に焼く
卵焼きの卵液に細かくちぎった焼きのりを加えて一緒に焼けば、香ばしい磯の香りの卵焼きが完成します。お弁当のおともにもピッタリです。
細ねぎを一緒に加えて焼けば、彩もよく栄養価もより高まります。
(4)納豆とも相性抜群
美容と健康に欠かせない「納豆」。
細ねぎやゴマと一緒にちぎった焼きのりを加えてよく混ぜれば、香り高く美味しいアレンジ納豆に変身します。手軽に海苔を食べることができますよ。
(5)トーストやピザにも
小さくちぎった海苔をトーストやピザにのせてチーズと一緒に焼くと、食欲を誘う香ばしい香りの一品ができます。朝ご飯にも、おつまみにもピッタリです。
栄養満点の海苔。特に焼き海苔はアレンジ自在なのでおすすめです。日々の食事にとり入れて楽しみつつ、身体のなかからキレイと元気を磨きたいですね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社