「カレー」には減退した食欲を増進させる働きがあることから、夏に食べたくなる人も多いですよね。カレーに含まれるスパイスのなかには、エネルギー代謝を活発化し脂肪を燃焼しやすくするほか、血糖や中性脂肪の抑制に役立つものがあります。
ベジ活アドバイザーの筆者が、脂肪燃焼を助ける「カレーを使ったダイエット飯」を2つご紹介します。美味しく食べてダイエットしたいという人におすすめです。
■カレーダイエットのポイント
カレーをダイエットに役立てたいのであれば、小麦粉を使っているカレールーよりも小麦粉を含まないカレー粉の方が適しているでしょう。
カレー粉には、“ターメリック”に代表されるさまざまなスパイスがブレンドされています。そのなかにはエネルギーの代謝を活発化して脂肪を燃焼しやすくする働きのある「唐辛子」や、血糖および血中中性脂肪の上昇抑制に役立つ「フェヌグリーク」があります(ブランドによってブレンドされているスパイスは異なります)。「ターメリック」には抗酸化作用や解毒作用なども期待されています。
スパイスは身体によい働きをする一方で、過剰に食べすぎると胃腸に負担をかける場合があるため適量を食べるようにしましょう。
■カレーを使ったダイエット飯2選
(1)スープカレー
代謝を高めながら痩せたい人におすすめなのが、野菜をたくさん使った「スープカレー」です。あたたかいスープは少量でもお腹いっぱいになります。
具材を多く入れることで咀嚼運動の強化ができ、より満腹感を得ることができるでしょう。
材料(2人分)
・ナス 1本
・トマト 1個(ミニトマトだと4個くらい)
・パプリカ 2分の1個
・タマネギ 4分の1個
・マイタケ、しめじなどのキノコ類 100g
・鶏もも肉 2分の1枚
・カレー粉 大さじ1
・オリーブオイル 適宜
・塩、コショウ適宜
A
・トマトジュース(無塩) 150ml
・水 150ml
・顆粒コンソメ 小さじ1
・ケチャップ 小さじ1
・すりおろしニンニク、すりおろしショウガ 適宜
作り方
(1)ナスは洗って1〜2cm幅の半月切りにします。パプリカ、タマネギは薄切りに、キノコは石づきを切ってほぐしておきます。トマトは食べやすい大きさに切っておきます。鶏肉は食べやすい大きさに切り、塩コショウを軽く振っておきましょう。
(2)オリーブオイルを引いた鍋で(1)の鶏肉を両面強火でさっと焼き、(1)の野菜とカレー粉を入れて炒めます。
(3)Aの材料を全て入れて、鶏肉に完全に火が通るまで10分弱煮込みます。塩とコショウで味を整えたら完成です。
(2)高野豆腐とトマトジュースのキーマカレー
高野豆腐は「たんぱく質」が豊富で糖質が少ないダイエットフード。さっぱりといただけて栄養満点です。
デトックス作用を高めたいのなら老廃物を体外に排出する働きのある「クロロフィル」を含むほうれん草やコマツナなどの緑の野菜を組み合わせるといいですね。
材料(2人分)
・高野豆腐 2個
・ほうれん草 2分の1パック
・タマネギ 2分の1個(皮をむいておく)
・マイタケ 1パック(石づきを切り落としておく)
・ニンニク ひとかけ(皮をむいて芯をとっておく)
・カレー粉 大さじ1
・オリーブオイル 適宜
・味噌 大さじ1(ブランドによってからさが異なるので、様子を見ながら加えてください。)
・粉チーズ 大さじ1
A
・トマトジュース 100ml
・顆粒コンソメ 小さじ2分の1
作り方
(1)高野豆腐は水につけて戻しておきます。
(2)野菜は下処理をした後、全てみじん切りにします。軽く絞った(1)を手で細かくちぎります(フードプロセッサーがある場合は活用しても◎)。
(3)オリーブオイルを引いたフライパンに(2)を入れて炒めます。全体に油がまわったら、カレー粉を入れてさらに炒めます。
(4)(3)にAの材料を全て入れ、水分を飛ばしながら炒めます。水気がなくなったら味噌と粉チーズを入れ、塩、コショウで味を整えたら完成です。
カレーには、脂肪燃焼を助けるスパイスが含まれています。スパイスの力を借りながら美味しくダイエットするヒントにしていただければと思います。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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・「おにぎり&スープ」で太る!?ランチ選びの落とし穴3つ
【参考】
※スパイスによるメタボリックシンドローム予防の可能性(PDF) – ハウス食品
※赤缶のこだわり – エスビー食品
※機能性食品としてのターメリックの可能性(PDF) – ハウス食品
※カプサイシン – わかさ生活
※葉緑素(クロロフィル) – わかさ生活