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アクと皮でWの抗酸化!アンチエイジング食材・ナスの食べ方

インナービューティー料理研究家
國塩亜矢子

プロフィール画像(國塩さん)

夏から秋にかけて美味しい「ナス」。スーパーなどで入手しやすく、どんな料理にも合わせやすい身近な食材です。そんなナスは、実は40・50代に嬉しいアンチエイジング食材でもあるのです。

筆者の家庭では、冷ご飯の上にナス・チーズ・トマト・ハーブをのせて焼きドリア風にするのが人気です

インナービューティー料理研究家の筆者が、ナスの嬉しい栄養や食べ方のポイント、飽きないレシピのアイデアをご紹介します。

■40代以降に嬉しいナスの美的メリットは?

美容に嬉しいナスの栄養

料理の仕方や切り方によってさまざまな食感が楽しめるナスには、どんな嬉しい栄養が詰まっているのでしょうか?

灰汁(あく)の成分で抗酸化!?

ナスのなかでも特に秋ナスは灰汁がやや強い食材ですが、その灰汁に含まれる「クロロゲン酸」はポリフェノールの一種なので抗酸化作用が高いのです。

煮込み料理など味をしっかり染み渡らせたい場合は水にさらして軽く灰汁抜きする方が美味しく仕上がりますが、炒め物や味噌汁などの際は灰汁抜きせず調理してもOKです。

灰汁抜きする際は長時間ではなく、数分水にさらす方がおすすめです。

むくみ対策に嬉しいカリウムが豊富

ナスには「カリウム」が豊富です。カリウムは摂りすぎた塩分の排出をサポートするので、むくみ改善効果が期待されています

カリウムは水に溶けだしやすため、ナスを薄切りにして浅漬けにしたり味噌汁などの汁物にすることで無駄なく摂取することができます。

皮ごと食べてアンチエイジングをサポート

“焼きナス”は、ナスの皮を剝きますよね。しかし、ナスの皮にはポリフェノールの一種でアントシアニン系色素成分の「ナスニン」が豊富に含まれています。

これには高い抗酸化力があるので、アンチエイジングをサポートしてくれます。アンチエイジングのためには、ナスを皮ごと調理することがおすすめです。

■ナスの選び方

煮込み料理に使うなら肉厚で荷崩れしにくい「米ナス(丸く大きいなす)」がおすすめです。浅漬けやぬか漬けにするなら「細く小さなナス」でよいでしょう。マーボーナスなどの炒めもの系には、乱切りしやすい「一般的なナス」が向いています。

なめらかな果肉の白ナスも近年グルメ志向の方に人気ですが、抗酸化力の高さやアンチエイジング効果を考えると紫色のナスがおすすめです。

■ナスを飽きずに使いきるレシピのアイデア

味噌汁、焼きナス(皮ごとがおすすめ)、浅漬け(きゅうりと合わせると◎)などの定番料理以外にも、ナスを美味しくいただける食べ方があります。

ひき肉と一緒に煮込んでナスのミートソースにしたり、ほかの野菜と一緒に煮込んでラタトゥイユ感覚で楽しんだりするのもおすすめです。

筆者の家庭では、冷ご飯の上にナス・チーズ・トマト・ハーブをのせて焼きドリア風にするのが人気です

筆者の家庭では、冷ご飯の上にナス・チーズ・トマト・ハーブをのせて焼きドリア風にするのが人気です。

ナスを薄切りにしてピザ生地に見立て、その上に具材をのせて焼く「ナスピザ」も人気です。チーズでつやプラ世代に不足しがちな「カルシウム」も補給できるので、家族みんなに嬉しい一品です

ナスを薄切りにしてピザ生地に見立て、その上に具材をのせて焼く「ナスピザ」も人気です。チーズは40代以降に不足しがちな「カルシウム」も補給できるので、家族みんなに嬉しい一品です。

いつものナスレシピに飽きてしまったらぜひ試してみてくださいね!美味しく楽しく旬食材の栄養をとり入れて、身体の内側からキレイを磨きましょう。

(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)

 

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【参考】
なす – わかさ生活※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ

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