運動不足が続くと気になるのが体のたるみですが、特に目立つのは顔の周辺です。特にあご周りが緩んでくると、見た目の印象に大きな影響を与えます。
しかし、首・あご周りは運動不足の影響を大きく受けやすく、体重の変化がなくてもたるみが大きくなり、二重あごになってしまうこともあります。
女性の体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、首元のたるみを改善し、二重あごをスッキリさせるためのストレッチを紹介します。
■パソコンやスマホの見過ぎで「スマホ首」に
パソコンやスマートフォンを見るときは、どうしても姿勢は前屈みになり、画面を覗き込む姿勢になってしまいます。お仕事などでその姿勢が続くことで、背中が丸まり首が前に出る、いわゆる「スマホ首」の姿勢に変化してしまいます。
スマホ首の状態では首周辺、特に後ろ側の筋肉に大きな負担がかかってきます。ですから肩こりや首こりを訴えることが多くなります。
さらに悪いのは、首周りの筋肉が硬いことでお肉が目立つようになり、二重あごのような状態になってしまうことです。
■首の筋肉が硬くなることで二重あごに
「スマホ首」の状態では、頭部後方にある僧帽筋や頭板状筋などの筋肉に大きく負担がかかり、強く収縮させ続けることになります。
これらの筋肉は、頭部から首の骨の下部や肩まで付着しています。ですから強く収縮し続けて筋肉が硬くなり続けることでその間が狭くなり、お肉余りが起きてしまうのです。
その上、ずっと収縮し続ける状態では血流など体液の流れが悪くなるため、むくみも溜まってきます。
ですから、これらの筋肉が硬くなることで首の周りのお肉が目立つようになり、二重あごになってしまいます。
■頭板状筋のストレッチのやり方
最も負担がかかる頭部後方の頭板状筋のストレッチのやり方をご紹介します。
(1)背筋を伸ばし、椅子の背もたれにしっかり肩までつけます。
(2)肘を伸ばし、手を膝あたりにおきます。
(3)首を目一杯前に倒します。
(4)そのまま首を右側に倒して、30秒キープします。
(5)反対側も同様に行いましょう。
現代人にとって最も酷使されている筋肉の一つが、頭部の後ろにある筋肉です。仕事の合間にこまめにケアして、姿勢を良くして二重あごを改善しましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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