脱毛サロンやクリニックが身近になり、40・50代になってから脱毛を始めようと思う人が増えています。
そこで、特に考えたいのがVIO脱毛。人生100年時代といわれるようになった昨今、自分が介護される側になった時にVIO脱毛は必須事項かもしれません。
肌育美容家の筆者が、VIO脱毛の基礎知識と心構えをお伝えします。
■VIO脱毛とは?
「VIO」とは、デリケートゾーンの脱毛のことを指します。
「V」は、デリケートゾーンの上部で正面から見える位置のこと。「I」は、女性器の周辺の直線、お尻の手前までで、一番ムレやかぶれが起こりやすいデリケートゾーンです。「O」は、お尻の穴の周りのことで、自分では見えないので毛があることも確認しづらい部分といえます。
この3つの部位を脱毛することを、VIO脱毛と呼びます。
■40・50代からVIO脱毛をおすすめする理由
今までは、毛の処理をセルフケアですませていたという人も多いと思います。ですが、40代を迎えVIO脱毛を考えるようになるのは、将来介護される側になった時を見据えているから。
お世話をしてくれる人の負担が減るように、また、衛生面でも早めに処理をしておいた方がよいという経験者の声も、40・50代のVIO脱毛を後押ししているようです。
白髪が混じる前に
一般的に使われる脱毛機器は、レーザーや光が毛の黒い部分に反応して生えてこなくさせる技術を用いています。
年齢が上がると、当然VIO部分も白髪に変わり脱毛しにくくなってしまいます。VIO脱毛を始めるなら白髪が混じる前にと検討する人が増えているのが現状です。
■脱毛の種類
「脱毛」といっても、たくさんの種類があります。厳密に脱毛とうたえるのは、クリニックで行う「医療脱毛」のみ。脱毛は医療行為にあたり、エステや自己処理は減毛、抑毛、除毛に当たります。
脱毛の種類を大きく分けると以下の4つです。
医療脱毛
永久脱毛といえるのはクリニックでの脱毛のみです。光やレーザーを当てて毛が生えてこないような処理をします。
通う回数は毛量にもよりますが、半年から1年ほど。ゴムでパチンパチンと弾かれたような痛みがあります。
保険適用はなく、自己負担です。
エステサロンでの光脱毛
医療脱毛と違い、出力が穏やかな機器を使います。永久脱毛はできないので時間の経過とともに効果が薄れ、産毛が生えてくることもあります。
通う回数は、1年〜2年といわれています。医療脱毛より痛みは少ないですが、その分通う回数が多くなります。
ワックス脱毛
「ブラジリアンワックス」とも呼ばれる一時的な除毛です。温めたミツロウなどを肌に貼り付け、一気にはがして除毛します。
物理的に毛を抜くので痛みを伴いますが、最近ではコメ由来の肌にやさしいワックスや敏感肌用のワックスも開発されています。水着になるシーズン前だけワックス脱毛をするという使い方もできます。
ホームケアでのセルフ脱毛
ホームケア用の機器を使った脱毛方法です。セルフで行うため“恥ずかしい”という感覚は薄れますが、届きにくいVIOの処理には向いていません。
また、自己処理は火傷に注意しながら行う必要があります。
■VIO脱毛の注意点
永久脱毛を念頭に入れてクリニックでの医療脱毛についてお話しします。VIO脱毛を行う際に気をつけたいのが、通う回数と金額です。
VIOに限りませんが、毛には毛周期というサイクルがあり、高い脱毛効果を得られるのは主に成長期と呼ばれる期間だけです。サイクルを利用しながら機械を当てるため、早く終わらせようと自分の判断でインターバルを短くすることはできません。
個人差はありますが、脱毛完了までに短くても1年、長い場合には2年ほどかかる人もいます。なので、自宅や職場から通いやすいクリニックを選んでください。
1〜2年通うとなれば、総額が十数万円かかる場合もあります。途中でやめてしまうと元に戻ってしまうので、計画的に前もって金額を調べておくことも大切です。
前日の自己処理が必要
脱毛の機械も進化して痛みは少ないとはいえ、生理中や海水浴などの前後はNG。
レーザーが反応するのは、毛穴が平らになって点々と見える黒い部分のみです。毛が長い状態では施術ができないので、前日の自己処理が必要です。
また、デリケートな部分なので、施術後は毎日の保湿をきちんとすることが大切です。
筆者は、40代に入ってからすぐにVIO脱毛をすませました。その頃はまだ介護のことは頭になく、生理中の不快感や肌荒れを軽減したかったのが理由です。今では快適に過ごせるうえ、将来にも備えることができました。
VIO脱毛を迷っているならば、まずはワックス脱毛などで体感してから医療脱毛に進んでみることもおすすめです。フェミニンケアの一環として、VIO脱毛を始めてみてください。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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