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その布団が不眠の原因?冬不眠を招くNG寝具

理学療法士/睡眠の専門家
矢間あや

朝夕冷える季節になってきました。「寒くなると眠りの質が落ちる」と感じている人も多いのではないでしょうか。

その布団が不眠の原因?

理学療法士の筆者が、秋冬の眠りの質を下げるNGポイントと、寒い時期も快眠するためのポイントをご紹介します。

■快眠のポイントは寝床内気象

寒いからといって、どんどん掛け布団を重ねている方、ちょっとお待ちください。

寝床内気象(しんしょうないきしょう)」という言葉をご存知でしょうか?

寝床内気象とは、人と寝具との間にできる空間の温度・湿度のことをいいます。理想的な寝床内気象は、温度が33±1℃、湿度が50±5%といわれています。

寝床内気象が理想から外れていると、寝苦しくなったり湿度が気になったりして、質の良い睡眠に繋がらなくなります。

また、あたたかい空気と比べて冷たい空気は下の方にたまりやすくなります。床から冷たい空気が上がってきて、布団を重ねても冷たい空気にさらされて布団そのものが冷たくなってしまうこともあります。

実は何枚も掛け布団をかけるより、敷布団やシーツを見直すことが、寒い時期に快適に眠れるコツだったりします。

■快眠を妨げる寝具のNG3つ

冬の快眠のために多くの方が行っているかもしれない、寝具の問題点3つをお伝えします。より寝つきやすくするためにも、寒いからと布団を増やす前に、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

(1)隙間から冷たい空気が入りこんでいる

せっかくあたたかい布団を準備したのに、寝ている間に冷たい空気が布団の中に入ってきていませんか?

特に首周りがポイントです。布団と体の間に隙間が空いていると、せっかくあたたかい布団を使っても冷たい空気が入り込み寝床内があたたまらないということになります。

また首周りが冷たい空気にさらされると、余計に寒さを感じてしまいます。

掛け布団を重ねる前に、掛け布団がしっかりと肩までカバー出来ているかどうか、隙間が開いていないかをチェックしましょう。

(2)敷布団から寒さが伝わっている

冷たい空気は、自然と部屋の下の方に溜まりやすくなります。この冷気が布団を伝わり、寒く感じることにもなります。

今お使いの敷布団を直接フローリングや床に敷いている場合は、布団と床との間に冷気を遮断するものを入れるなど工夫が必要です。またベッドの場合は、ベッドシーツなどを敷く前に、冷気を遮るためのベッドパットなどを敷くと効果的です。

そもそも、お使いの敷布団やベッドの使用年数が長く、ヘタレていたり、敷き布団に弾力性が足りず圧迫感を感じる状態(底付き感)になっているようなら、まずは敷布団を見直してみてくださいね。

(3)保温を重視して、吸水・吸湿が不得意な素材を選んでいる

人は眠っている間に約コップ1杯分の汗をかくといわれています。これは寒い冬でも同じです。

寝床内の温度や湿度を一定に保つために、汗を素早く吸収する吸湿性や、湿気を放出する放湿性の高いカバーやシーツ、寝具を選ぶことが大切です。

安さや手入れのしやすさでポリエステルや化学繊維が入ったものはとても便利ですが、寝床内が蒸れて逆に眠れないということがあるなら注意が必要です。

寒い時期の安眠を妨げる寝具の問題点についてご紹介しました。「どんな寝具を選べばいいのかわからない!」という方は、アドバイスを行う専門家のいる寝具店で、納得するまで説明を聞いて購入すると自分にあった寝具を見つけることができ、寒い時期の快眠につながるのでおすすめです。

(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)

 

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【参考】
寝室環境・寝床内の研究 – 西川

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