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即できてぐっすり眠れる!冬→春の寝具の工夫3つ

理学療法士/睡眠の専門家
矢間あや

全国的に厳しい寒さが続きますが、季節は着実に春に向かって進んでいます。

2〜3月の季節の変わり目には、夜はまだまだ寒い一方、昼間は春を思わせるほど暖かな気温が続くなど、温度差があるものです。

冬から春の寝具術

理学療法士の筆者が、良質な睡眠のために冬から春にかけて気をつけたい、寝具の工夫をご紹介します。

■良質の睡眠には「寝床内環境」が大切

春に、快適に眠るための寝具選びのポイントは、寝床内環境を整えるための適度な保温性。そして、冬で使用していた温かさ重視の素材に対し、肌触りを重視した素材選びといわれています。

寝床内環境とは、その名のとおり「布団の中の環境」のことです。

私たちの身体を包み込んでいる”掛け布団”と”敷布団”の間の空間の環境は、「温度33℃(±1℃以内)、湿度50%(±5%以内)」が良いといわれています。

人は暑すぎても寒すぎても快眠することができません。

また、湿度が高すぎても乾燥しすぎていても眠りに影響を与えます。

布団の中を「温度33℃前後、湿度50%前後」の状態に保つことで快眠に繋がり、心も身体も回復できるというわけです。

■冬から春まで!季節の変わり目の寝具の選び方

冬から春にかけての季節の変わり目ならではの寝苦しさを解消するための寝具で、注意したいポイントを3つご紹介します。

(1)掛け布団は調整しやすいものを

寒暖差があるこの時期。夜も冷え込みが強い時と弱い時があります。こんな時は寒い時と暖かい時、両方に対応できるようにしておくのがおすすめです。

冬用布団肌掛け布団のように、布団を2枚を用意しておくと臨機応変に対応でき、寝床内温度を快適に保つことができます。

また、昼間暖かいからといって、早々に冬用布団を片付けるのはちょっと待った方が良いでしょう。

「三寒四温」という言葉がある通り、急に真冬並みの寒さになることもあります。冬布団の片付けは本格的に暖かくなるまでもう少し待つのがおすすめです。

(2)肌触りの良いシーツやカバーに変更を

真冬にお世話になった暖かい素材のシーツやカバー類を、肌触りの良い綿や柔らかいタオル生地ガーゼ素材などに変更するのもおすすめです。

上質なシーツは、手足や頬、素肌が触れるだけで癒されます。

また、春の肌寒い夜でも、寝ている間には汗をかきます。

綿やタオルやガーゼ素材は、吸湿性にも優れているので、寝ている間にかく汗を吸収してくれ、体を冷やすことなく眠ることができます。タオルやガーゼ素材はひんやり感がなく、ふんわりとした肌触りで保温性も十分あります。そして洗濯後の乾きも早く、お手入れも簡単なのでおすすめです。

(3)パジャマにも一工夫を

寒かったり、暖かかったりと一日の中でも気温の変化のあるこの時期。ほどよく保温性にすぐれ、吸湿性がありムレないパジャマとして、ダブルガーゼ天竺ニットなどの素材がこの時期にはおすすめです。

「寝始めはちょっと暑いけれど、明け方は冷え込んでちょっと寒い……」というような気温の変化にも適応してくれます。

形は長袖、七分丈などがおすすめです。

季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあります。良い眠りで回復して元気に乗り切りましょう。

(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)

 

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【参考】
快眠のためのテクニック -よく眠るために必要な寝具の条件と寝相・寝返りとの関係 – 厚生労働省

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