春は年度の変わり目ということもあり、人間関係や環境など、何かと変化の多い季節で、心が疲れてしまう人はいませんか?
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、環境の変化でストレスを感じたり疲れたりせず、しなやかに乗り切るコツを3つお伝えします。
■環境の変化で疲れるのはなぜ?
慣れ親しんだものに囲まれていたところから、新しい環境に身をおくと、今まで積み重ねてきたものが一時的に0の状態になるため、不安になります。
新生活や生活リズム、環境が変わることは、思っている以上に心身に負担がかかるもの。
体が緊張すると、筋肉がこわばり、血行が悪くなります。すると疲労物質もためこみやすい状態に……。
自律神経の乱れなど、他にも疲れの要因はあるので、一つずつ解消していくことが大切です。
■環境の変化で疲れないための乗り切り方3つ
環境の変化が伴うと、気づかないうちに疲れがたまっていることがあります。そして気づいたときには、回復までに時間がかかってしまうことも……。
心身に負担をかけないためにも、疲れないマインドセットが大切!そこで、環境の変化に負けない乗り切るコツを3つお伝えします。
(1)肩の荷を下ろしてリラックス
環境が変化したタイミングというのは、ある意味リスタートしている状態。そんなときは「はじめが肝心だから頑張らなくちゃ!」と肩に力が入っていませんか?
しかし張り切りすぎるとストレスの原因にもなりますし、疲れてしまいます。
だからこそ、環境が変化したときこそ力を抜いてリラックスして「いつもと同じ日常」として過ごすことが大切。
張り切ってこれからのことに期待をしすぎると、その結果を得られなかったときに落ち込んでしまいます。だからこそ、肩の力を抜いて心の負担を軽減してあげましょう。
(2)信頼して話せる人とのコミュニケーションを取ろう
自分では気づかなくても、コミュニケーションを取っていると、話し相手が「なにか様子がおかしいな……疲れているのかな」と感じ取ってくれることもあるため、家族や友人など、身近な人とコミュニケーションを取るようにしましょう。
人に話すとストレス解消にもなりますし、違う視点からモノゴトも見ることができます。
「うわさ話になって広まったらどうしよう……」と不安な方は、カウンセリングやクリニックなどで話すのがおすすめ。
日本でカウンセリングと聞くと「病気の人が行くところ」というイメージを持ちますが、大切なのは病気になる前に対処すること。
遠慮せず、なにか不調を感じたら頼りましょう。
(3)生活リズムを見直そう
環境が変化すると、起きる時間や寝る時間がバラバラになっていませんか?
新しい生活に順応するため、模索している状況だと思いますが、生活リズムが崩れると自律神経も乱れ、心も体も疲れてしまいます。
だからこそ、この3つはできるだけ同じ時間に行うようにしてください!
(1)朝、起きる時間
(2)夜、寝る時間
(3)朝昼夜の食事の時間
「この時間にしなければならない!」と思うとまたストレスになってしまうので、無理はせず、自分に合ったリズムを見つけることが大切。
なにごとも土台がしっかりしていないと、その上にあるものも揺らいでしまいます。
まずは生活を整え、「健康」という土台を整えましょう。
環境の変化になれるためには時間も必要です。時間が経っても疲れが取れなかったり、気分の落ち込みが激しくなったりする場合は、クリニックへの受診もおすすめです。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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