梅雨の時期は気分が落ち込みやすくなり、身体のダルさを感じる方もいらっしゃるでしょう。そんな梅雨の時期におすすめな食材は、「みょうが」です。
管理栄養士の筆者が、みょうがの魅力と効果的な食べ方をご紹介します。
■梅雨の時期にみょうがを摂るべき理由
梅雨の時期特有のダルさ解消におすすめなのが、みょうがの「α-ピネン」という成分です。α-ピネンには神経の興奮を鎮める働きがあるうえ、眠気を飛ばしたり頭をスッキリさせたりする効果も期待できます。
ある研究でα-ピネンの香りを部屋に噴射して睡眠をとったところ、疲労感を訴える人が減少傾向になったのだそう。さらに、α-ピネンには血流を良くする働きもあるため、冷えにお悩みの方にもおすすめです。
梅雨の時期におすすめなみょうがですが、せっかくなら効果的な食べ方をしたいですよね。ここからは、みょうがの効果効能を高める食べ方をご紹介します。
■梅雨のダルさを吹き飛ばすみょうがの食べ方
千切りにする
みょうがを細かくカットすると、香りが立ちやすくなります。そのため、α-ピネンの効果を効率良く得るには、みょうがを千切りにすると良いでしょう。
味噌汁や刺し身のトッピングにしても良いですし、パスタやおにぎりなどの炭水化物が多いものと組み合わせることもおすすめです。
みょうがには「食物繊維」も含まれているため、血糖値が上がりやすいパスタやご飯と組み合わせると、ダイエット効果が期待できます。
切り干し大根&枝豆と組み合わせる
みょうがに、切り干し大根と枝豆を組み合わせるのもおすすめです。
梅雨のダルさを招く原因のひとつに、むくみが挙げられます。湿度によって身体からうまく汗が出ていかないと体内に水や熱がこもって、むくみを引き起こすことで身体のダルさを感じる場合があります。
むくみを解消するためには、「カリウム」が豊富な食材を取り入れるのがベスト。切り干し大根と枝豆には、カリウムが豊富に含まれています。
意外な組み合わせですが、サラダにすると相性が良いため、ぜひ試してみてください。千切りにしたみょうがと、戻した切り干し大根、茹でた枝豆を和えて、ポン酢とごま油でいただきましょう。
ビタミンB群が豊富な食材と組み合わせる
梅雨の時期は自律神経が乱れやすく、副交感神経が優位になると身体が休息モードに。そうなると、いざ活動しようと思っても身体が重く感じるため、疲れやダルさも感じるようになります。
「ビタミンB1」は疲労回復効果が期待でき、「ビタミンB12」は神経の機能を正常に保つ働きがあるため、疲れや自律神経を整えるのに役立ちます。
ビタミンB1やビタミンB12は、とうもろこしやカツオに豊富に含まれています。みょうがと組み合わせることで、梅雨のダルさ対策ができますよ。
「とうもろこしとみょうがの混ぜご飯」「カツオのたたき+たっぷりのみょうが」などのメニューでいただきましょう。
梅雨の時期も快適に過ごすために、「みょうが」を毎日の食事に取り入れてみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※「森林の匂い」とアロマコロジー(PDF) – J-STAGE
※梅雨のプチ不調に備えよう! – ABC Cooking Studio