シミなどの肌悩みが一層気になるこの時期。紫外線によって発生した活性酸素は、シワやシミ、たるみなどを招く要因になることでも知られていますよね。そこで夏は、強い抗酸化作用をもつ「パプリカ」を食事に加えて、インナーケアに役立てましょう。
ベジ活アドバイザーの筆者が、パプリカの栄養と夏の老け肌対策におすすめの食べ方をご紹介します。
■夏のキレイに欠かせないパプリカの栄養
パプリカにはすぐれた抗酸化作用がある「ビタミンACE(エース)(β‐カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンEをあわせた総称)」が含まれているので、紫外線によって発生する活性酸素の除去に役立ちます。活性酸素は、シワやシミ、たるみなどの肌老けを招くともいわれているので、紫外線量が気になる夏には意識してとりたいですね。
他にも、肌のターンオーバーを整えて肌の健康を保つ「ビタミンB2」と「ビタミンB6」や、老廃物の排出を助ける「食物繊維」など、インナーケアにおすすめの栄養素が多く含まれています。
パプリカは甘く、生食や加熱で食べられる簡便野菜の1つ。美味しく夏のキレイに役立てましょう。
■老け肌対策におすすめ!パプリカと組み合わせるべき食材3つ
(1)サーモン
サーモンに含まれる「アスタキサンチン」は、紫外線によって発生する活性酸素に最も威力を発揮する抗酸化成分だといわれています。「ビタミンACE」を含むパプリカと組み合わせることで抗酸化成分が増える他、サーモンには含まれない「ビタミンC」をとることができます。
生食でもいただけるサーモンとパプリカを具材にしたサラダやサンドウィッチの他、焼いたサーモンの付け合わせにパプリカをそえたり、パスタの具材に組み合わせるのもおすすめです。
(2)卵
卵に含まれる「亜鉛」は新陳代謝を助け、肌の健康を保つ栄養素。紫外線のダメージを受けた肌の生まれ変わりに役立ちます。
亜鉛は「ビタミンC」と一緒にとると体内への吸収率が高まるため、ビタミンCを含むパプリカと一緒にとるとよいでしょう。「タンパク質」を中心にビタミンやミネラルをバランスよく含み、“完全栄養食”と名高い卵ですが、ビタミンCと「食物繊維」が含まれていないので、それらを含むパプリカを組み合わせることは、栄養の補完にもなるのでおすすめです。
オムレツやサラダの具材にゆで卵とパプリカを加えたり、中華風スープにしたりと、アイデア次第でさまざまな料理に活用できます。
(3)トマト
トマトの「リコピン」にもすぐれた抗酸化作用があります。その効力は「β-カロテン」の2倍以上、「ビタミンE」の約100倍にも匹敵するといわれています。抗酸化作用が高い「ビタミンACE」を含むパプリカと一緒に食べることで、抗酸化作用UPが期待できます。
同じ野菜類なので、カレーやスープ、パスタの具材に組み合わせる他、サラダの具材にしても◎。リコピンやβ-カロテン(ビタミンA)、ビタミンEは、油と一緒にとることで吸収率が高まります。オリーブオイルでさっと炒めてから、料理に加えるとよいでしょう。
老け肌対策におすすめの「パプリカ」。手軽に料理に活用できるので、夏は常備しておきたいですね。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※日焼けと活性酸素の関係は? 食事で日焼けに負けない肌づくりを – ハウス食品
※紫外線からお肌の老化を守るアスタキサンチン – 富士フイルム
※鮭 – カロリーSlism
※卵 – カロリーSlism
※亜鉛とは?必須ミネラルの1つで、代謝をサポートする縁の下の力もち – 大正製薬
※リコピン – わかさ生活