いつまでも美しいラインでいたい「足元」ですが、年齢とともに「足のラインがスッキリしない」「どっしりしてきた」など、少しずつ「象足」に近づいていませんか?
ヘルス&ビューティーコンシェルジュでエステティシャンの資格を持つ筆者が、「象足」の原因となるセルライトについて、日常生活でできるケアをお伝えします。
■年齢とともにセルライトが増えるのはなぜ?
「象足」の原因となるセルライトが、年齢とともに増える原因はいくつかあります。
(1)加齢による自律神経の乱れ
40・50代は更年期による自律神経の乱れにより、血管の収縮&拡張調整や代謝機能などが乱れやすくなり、セルライトにつながる「むくみ」が起こりやすくなります。
(2)血行不良
脂肪は血液に乗って運ばれる酸素によって燃焼されます。そのため、血行不良があると脂肪が溜まりやすく、セルライトの原因に。
(3)食生活
揚げ物や糖分の摂取が多い人はセルライトが溜まりやすく、また塩分の摂取が多いなど、食事が偏っている人は、むくみが原因となるセルライトができやすい傾向にあります。
(4)運動不足
摂取カロリー>消費カロリーの人は、燃焼しきれなかったエネルギーが脂肪として蓄積され、セルライトにつながりやすくなります。
運動は脂肪を燃焼するだけでなく、運動によってできた筋肉により、脂肪を燃焼する効果が高まるため、日頃から適度な運動をするようにしましょう。
(5)喫煙
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる働きがあり、血行不良となりセルライトにつながりやすくなります。
■象足卒業!セルライトケア
徐々に蓄積されるセルライトには、日々のケアが大切!
そこで、忙しい40・50代におすすめの簡単ケアをご紹介します。参考にしてくださいね。
(1)お風呂上がりに!簡単フットケア
まずは、足先で血流が滞りやすい部分をほぐします。
足と手でぎゅっと握手し、そのまま1周3秒〜5秒ほどかけて右回り左回りそれぞれ足首を回します。
続いてカカトを伸ばすイメージで、5秒ほど足先をスネに向けて押しアキレス腱を伸ばし、その後足の甲を同じく5秒ほど伸ばします。
これを5セットほど行います。
最後に、手の付け根をふくらはぎに乗せて、5秒ほどかけてゆっくり体重を乗せます。
一旦離し、少し位置をずらして同様の手順でふくらはぎの上部まで行い、完了です。
これを、左右両方の足に行いましょう。
(2)いつでもできる!耳つぼケア
どこでもできる耳つぼケアもおすすめです。
今回ご紹介するツボは2つ。代謝を促す「腎(じん)」と、自律神経を整える「神門(しんもん)」です。
それぞれのつぼを、軽く3秒ほど押さえ、一旦離す動作を、3〜5回ほど繰り返します。押しにくい時は綿棒を使いましょう。
(3)象足対策は食事も大事!
セルライトの原因となる「むくみ」ができやすい原因の1つに、「栄養の偏り」があります。
特に多いのが「塩分の偏り」なので、日頃から塩分摂取の多い人は気をつけましょう。
またビタミンやミネラルの摂取不足によってもむくみが起こります。
これらをバランスよく含んでいるバナナや豚肉・大豆製品、利尿作用のあるウリ科(キュウリ、スイカ、冬瓜)などの食材を摂取して、むくみを作らないようにしましょう。
(4)スキマ時間に!筋肉アプローチ
「象足」にならないために刺激しておきたい筋肉は2つ。
ふくらはぎ上部にある「腓腹筋(ひふくきん)」と、中〜下部に多い「ヒラメ筋」です。
刺激する方法は簡単です。
「腓腹筋(ひふくきん)」は、膝を伸ばし、「アキレス腱伸ばし」を行うようなイメージで、カカトをつけたまま体重を前に倒します。
「ヒラメ筋」は、軽く膝を曲げて体重を落とします。
それぞれ10秒x5セット程度行い、伸びている感覚があればOKです。
日常生活に取り入れやすいものをご紹介しました。できるものを習慣として取り入れて、ストレスなく「象足」から卒業しましょう!
(ヘルス&ビューティーコンシェルジュ 西川美佐子)
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【参考】
※むくみの原因・症状と対処方法 – 大塚製薬
※太もものセルライトを解消するためにはどうすればいい?原因と解消方法をご紹介 – 共立美容外科
※セルライトを除去する方法は?原因と対策を解説 – 共立美容外科
※ふくらはぎへの理解を深めよう – クレーマージャパン
※『新エステティック学 技術編』日本エステティック協会
※星野忠宏 編著『からだと耳のツボ療法 ニューハンドブック』(2001年)長生出版