40歳を超えてから、「体重が落ちても体型が整いにくくなった」と感じる人は多いのではないでしょうか?
その原因は代謝や運動の仕方だけではなく、日常生活にも大きなポイントがあります。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、痩せやすくなるために意識したい、日常生活のポイントについて詳しく解説していきます。
■痩せやすくなるためのポイントは?
痩せやすくするために大切なことは、座っているときの姿勢です。
一日の中でも最も長い部類に入るのが、座り時間です。その時の姿勢は、スタイルに大きな影響を与えます。
座っているときの姿勢が悪いと筋肉の疲労や柔軟性の低下により、関節が正常な位置からズレて姿勢が悪化してしまいます。
姿勢は見た目のスタイルに大きな影響を与えます。猫背だとお腹周りに脂肪が集まって見えますし、反り腰だとお腹が突き出されぽっこりお腹になってしまいます。
ですから、座っているときの姿勢も意識する必要があるのです。
■痩せやすくなる正しい座り方のポイント
(1)座面に深く座る
座り姿勢で最も大切なポイントの1つは座面に深く座ること。腰・お尻の負担を減らして姿勢の悪化を防ぐことができます。
イスに座るときは座面に深く座りましょう。そうすることで、太もも・お尻にかかる上半身からの重みが分散されます。
重みが分散されることで筋肉への余計な圧迫が減少し、血流の悪化や筋疲労を最小限に防ぐことができます。そのため、筋が固くなることによる姿勢の悪化を防いでくれるのです。
(2)背もたれにしっかりと寄りかかる
2つ目に大事なポイントは、背もたれにしっかりと寄りかかることです。
背もたれにしっかりと寄りかかることで、背骨周りの筋肉が上半身を支える負担を分散できます。筋肉が疲労し固くなるのを防いでくれます。
一般的に良い姿勢というと、背もたれに寄りかからず、背筋を真っ直ぐに伸ばした姿勢をイメージするかもしれません。
確かに見栄えはいいのですが、筋肉への負担は大きく、日常の姿勢としては不適切です。そのような座り方は、あらたまった場で行うべきでしょう。
(2)両足裏全面を床につける
両足裏全面を床につけることも、痩せやすい座り方を作る上で重要です。脚に全身の重みを逃がすことで、お尻・太ももへの負担を減らします。
意外に意識されていないのが、「足の裏をどこにおくか」です。脚を組んだり、つま先立ちになったり、足が床から浮いていたりしている方は多いのではないでしょうか?
しかし足の裏が床から浮いていると、全身の体重が太もも裏・お尻にかかって、圧迫が強くなってしまいます。そのため、両方の足裏全面をしっかりと床につけておくことはとても大切なのです。
「机やイスの高さが合わないので、足の裏が浮いてしまう」という人は、数冊の雑誌をテープで巻いて足台を作ったり、フットレストを購入したりすることがおすすめです。
スタイルを良く保つためにも、足裏を床につけることを意識しましょう。
座っている時間は一日のなかでとても長く、スタイルに与える影響もとても大きなものです。良い姿勢で過ごして、太りにくく痩せやすい体質を作りましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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