ダイエットをして体重を落としたのに、「見た目が変わらない」「むしろ老けてしまったみたい……」という経験はないでしょうか?
実は体重を落としたのに、老けて見える原因は「姿勢」にあるのです。
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、美姿勢をつくり、痩せやすくさせるために鍛えるべき筋肉とエクササイズをご紹介します。
■わき腹の筋肉を使えると姿勢が良くなり痩せやすくなる
美姿勢をつくり、痩せやすくなるために大切なのが、わき腹にある内腹斜筋という筋肉です。
内腹斜筋は、肋骨の下部から骨盤上部にかけてくっついている筋肉で、体をひねったり横に倒したりする働きがあるほか、息を吐いたときに肋骨を内側に締める働きがあります。
内腹斜筋がしっかりと機能しなければ、肋骨は外側に開いたままになります。
肋骨の開きは、背中の筋肉の緊張を招き、反り腰へと体を導きます。
反り腰になると、お腹が前に突き出され、クビレもなくなるため寸胴体型に変化します。
逆にいえば、内腹斜筋を機能させて、十分に肋骨を閉じられるようにすればお腹は凹み、クビレもつくられやすくなり、見た目痩せがしやすくなります。
■美姿勢+痩せやすく!横隔膜をしっかりと使う呼吸エクササイズ
内腹斜筋を使えるようにするための「サイドライイング・ウエストリフト」を紹介します。
(1)頭に枕やクッションをあて、横向きに寝転がり、下側の肩が上側の方の真下に来るようにします。
この状態で、膝を軽く曲げ、腰を軽く丸めます。上側の手は、体の上に置きます。
(2)口をすぼめて強く長く息を吐きながら、下の腰を床から浮かせます。
肋骨と骨盤がぎゅっと近づくイメージを持つと良いでしょう。わき腹に収縮感を感じることと思います。
(3)息を吐ききったら、腰の位置はキープしたまま、鼻からふんわりと息を吸い込みます。
わき腹が固くなった感じや使われている感じがあればOKです。
(4)(2)と(3)を5回程度繰り返します。
(5)反対側も同様に行い、2〜3セット繰り返します。
注意点
息は、肺・お腹の中の空気を空っぽにするつもりで吐ききると良いでしょう。
日常的に生活していると、十分に使われにくく弱くなりやすい内腹斜筋ですが、しっかりと使えると大きなメリットがあります。とても実施しやすいエクササイズですから、寝る前などに実施して美しい姿勢と体型をつくっていきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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