突然ですが「早寝早起き」が健康のキホンだと思いこんでいませんか? じつはこれ『黄帝内経(コウテイダイケイ)』という東洋医学のバイブルに紹介されている春の養生法で、なんと各季節ごとに養生法は違います。
■季節ごとの養生法
いまの季節、秋の養生法は「遅寝遅起き」。夏は「遅寝早起き」でした。ちなみに冬は「早寝遅起き」です。寒い季節は長く眠らないといけないということをぜひ覚えておいてください。とはいえ、社会人としてはそんなワガママな生活は送っていられないですよね。社会生活の許される範囲内で摩擦が起きないように養生法は実践してゆくとよいのかなと思います。いまの季節は「遅寝遅起き」。身体も自然と夜更かし対応になっています。でも早く寝なきゃいけない日も当然ありますよね。今回は、そんな冴えがちな秋の夜長にもスーッと眠りに入れる簡単で確実なコツをひとつお伝えしようと思います。
■眠りのポイントも自律神経
自律神経に注目すると、交感神経のレベルが下がることで睡眠は始まります。ですから、これを下げるようなことをしてあげればスヤスヤ眠ってしまうわけです。今回は耳ツボ刺激で眠りに入る方法をお伝えいたします。
どうして耳の中なのか
ポイントは耳の中! 耳は内側に向かって巻き込むようにくっついていますが、この巻き込んでいる内側はとても特殊な箇所で、ここを刺激することで相対的に交感神経のレベルをさげることができます。ちなみに耳かきが癖になるのもこれのせいだと言われています。
耳の中の刺激方法
眠りに入るときには耳かきなどは危ないので、爪の先でじーっと押さえてゆきましょう。ちょっとだけ痕がつくかな、というくらいの圧で、一ヶ所5秒ずつ。5秒押さえたら、爪の幅だけずらしてまた5秒押さえる。そうやって耳の螺旋にそって少しずつ耳の奥の方に進んでゆきます。お腹がなったりするかもしれませんが、それは効果がでてきた印なので安心してください。そうこうしているうちに、知らず知らずに眠ってしまっていることでしょう。
注意すること
喘息のある方はお気をつけください。耳の内側に顔を出している神経は咳を出す役割も担っているので、過剰に反応すると咳込んでしまうかもしれません。そんなときは耳は触らずに、少し上体を起こすような姿勢でお休みください。
簡単で確実な方法なので、ぜひ今晩から豊かな睡眠生活を愉しんでくださいね。
(均整学園講師/ボディデザイナー/鍼灸均整院-AFINA-院長 小柳弐魄)
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