これから旬を迎える「ゴーヤ」。鮮やかな緑色がいかにも抗酸化力の高そうな野菜ですよね。ゴーヤは、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールが豊富で、美容と健康に役立つ野菜です。沖縄の長寿の秘密ともいわれているゴーヤについて、独特の苦味が苦手な方にも食べやすい組み合わせをご紹介します。
■ゴーヤの注目すべき美容・健康成分3つ
(1)ポリフェノール
食事をすると血液中の糖の値が上昇します。糖は細胞のエネルギー源となりますが、一方で、エネルギーとして使用されず備蓄するにも余った糖は、脂肪細胞へと取り込まれます。さらに、糖の値を下げるために分泌されるインスリンには、脂肪の合成をうながし分解を抑える働きのあるため、脂肪の蓄えられやすい状態を作ってしまいます。ゴーヤに含まれるポリフェノールには、細胞への血液中の糖の取り込みをうながす働きがあり、食後の血液中の糖の値を下げる効果が期待されています。
(2)ビタミンC
お肌のために欠かせないのがビタミンC。ゴーヤ1本にはレモン2個分のビタミンCが含まれています。また、加熱に弱いビタミンCですが、ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいそうですから、ビタミンCチャージにも最適の野菜です。
(3)カリウム
ナトリウムとともに身体の水分バランスを保つカリウム。夏は汗をかきやすく、汗とともにミネラルが流れでることも、夏むくみの一因となります。ナトリウムは塩に含まれているため、あまり不足することはありませんが、カリウムは野菜や果物から意識して摂りたいミネラルです。
■ゴーヤの苦味を和らげる組み合わせ食材3つ
(1)かつお節
ゴーヤーチャンプルーにも入っているかつお節。かつお節を入れることで美味しさが増すのはもちろん、かつお節がゴーヤに絡まることで、ゴーヤの苦味をコーティングして食べやすくなります。
(2)ヨーグルト
マヨネーズと合わせることも多いゴーヤですが、これもかつお節と同じようにゴーヤをコーティングすることで苦味が和らぎます。ヨーグルトでも同様の効果がありますから、有用菌が入ったヨーグルトをマヨネーズの代わりにして、ゴーヤサラダにしてもいいですね。
(3)すりゴマ
すりゴマも、ゴーヤをコーティングします。また、ゴマの香ばしい香りとコクで、苦味がまろやかになり食べやすくなります。ゴーヤの胡麻和えのほか、炒め物なら最後にすりゴマを加えて、ゴーヤに絡ませると食べやすく、美味しく仕上がります。
東洋医学においてゴーヤは、体内に溜まった余分な熱を取り去り、胃腸の働きを整えて夏バテに効果のある食べものとして知られています。湿度と気温が高くなるこれからの季節、栄養満点のゴーヤを食べて、暑さに負けない強い身体を作りたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 ニガウリ – わかさ生活