シャンプーなどで「アミノ酸の製品」が増えているなかで、何がいいのか具体的には知らず、「なんとなく」使っている方も多いのではないでしょうか。
美容師やコスメコンシェルジュのプロとして年齢に合わせた美を提案している筆者が、「アミノ酸ヘアケア」が髪に良い理由を解説します。
■そもそも「アミノ酸」ってなに?
人の身体はタンパク質でできている部分が多くありますが、そのタンパク質をつくっているのが「アミノ酸」です。
たくさんの種類のアミノ酸があるのですが、髪の毛は18種類ものアミノ酸が集合してつくられています。このアミノ酸が不足すると、切れ毛や枝毛になったり、パーマやカラーの仕上がりにも影響してくるのです。
■「アミノ酸シャンプー」の効果3つ
アミノ酸シャンプーとは、主に「アミノ酸系洗浄成分」を使用したシャンプーのことをいいます。
(1)肌や髪にやさしい
アミノ酸シャンプーは低刺激で弱酸性なので、他のシャンプーと比べてもマイルドな洗い心地です。
(2)シャンプーによるダメージを防ぐ
石けん系や高級アルコール系のシャンプーだとすっきりとした洗いごこちはあるのですが、その分、必要な油分までとり過ぎたり、髪の毛のタンパク質が流れてしまったりもします。
アミノ酸シャンプーだと、髪の毛のタンパク質を守りながら洗うので、シャンプーによるタンパク質の流出を抑えてダメージを予防してくれます。
(3)洗い上がりしっとり
余分な皮脂をとり過ぎないので、保湿力が高いのも特長です。
髪だけでなく地肌の乾燥も防いでくれるので、乾燥によるフケやかゆみの改善にもおすすめです。
■アミノ酸で悪いところはないの?
頑固な汚れには弱い
他のシャンプーと比べると洗浄力が弱く泡立ちが悪いため、頑固な皮脂汚れには物足りなさがでます。
また、スタイリング剤がついているとさらに泡立ちが悪くなりますので、2回シャンプーをするのがおすすめです。
ベタつく
アミノ酸のシャンプーの泡が髪についた状態でしばらく時間を置くと、しっとりした髪になります。しかし、髪質やダメージによっては髪がベタつくこともあります。
特に、細い髪質でダメージ毛の方はベタつきやすいので、時間を置き過ぎないように気をつけましょう。
この時期は頭皮や髪の毛も乾燥しやすいので、アミノ酸ヘアケアをとり入れると良いでしょう。
髪質やダメージに合わせたアミノ酸ヘアケアが市場に多く出ているので、メリットデメリットをふまえたうえで、自分にあったアミノ酸ヘアケアを選んでみてはいかがでしょうか。
(ヘアメイク/美容講師/コスメコンシェルジュ/ライター/美容師 mayu3
ヘアメイク、美容講師、コスメコンシェルジュ、ライターなどマルチに活動。ヘアメイクでは、企業から一般撮影、PV撮影に携わり、撮影会のイベントで全国をまわっている。)
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