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大葉でストレス緩和!?定番薬味で「薬膳的インナーケア」

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

「にんにく」や「しょうが」など、料理の味を引きたたせてくれる薬味は私たちの食卓に欠かせないものです。しかし、その効能をきちんと知っている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

大葉でストレス緩和!?定番薬味で「薬膳的インナーケア」

国際薬膳調理師の筆者が、5つの薬味について薬膳の目線でご紹介します

■「薬味の持つパワー」5選

(1)にんにく

薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)において、食材は、「身体を温める食材」「冷やす食材」「どちらでもない食材」に分類されています。

にんにくは身体を温める温性(おんせい)の食材で、風邪予防、疲労回復、生活習慣の予防などのパワー充電をしながら、免疫力を高める食材といわれています。

しかし、ニキビができている時やほてりを感じるなどの身体に熱がこもっている時には向いていないので、その場合は摂取する量を控えてください。

(2)しょうが

温性の食材で、身体を温める効果は天下一品です。

特に、胃やお腹を温める力にすぐれていると考えられています。お腹を触って冷たいと感じる場合は冷えている証拠ですので、生姜に頼ってみてはいかがでしょうか。

また、生の生姜は身体を一気に温め発汗を促す作用もあるといわれています。寒気を感じたら、いつもの紅茶に生姜をすりおろして飲むと良いでしょう。

(3)ねぎ

温性の食材で発汗作用があります。胃の調子を整える効果も期待できるので、冷えが気になる場合や胃が弱い方におすすめです。

寒い季節には積極的に摂りたい食材ですが、暑い季節の多食はバランスを崩す原因にもなりますので、身体の調子を見ながら摂り入れてください。

(4)みょうが

やはり温性の食材で、食欲増進や、胃の消化を助ける効果が期待されています。また、婦人科系のトラブルを緩和してくれる働きもありますので、女性の心強い味方です。

お味噌汁やサラダ、納豆などにプラスすると手軽に温活メニューに早変わりしますので、ぜひお試しください。

(5)大葉

温性の食材で、ストレスを感じやすい方におすすめです。イライラするのは、「気(き)の巡りがとどこおるため」と中医学の世界では考えられていますが、その気の巡りを良くしてくれる食材です。

「げっぷが出やすい」「食欲不振」「お腹が張る」などの胃やお腹の不調を緩和してくれますので、冷蔵庫に常備したい薬味の1つです。

いかがでしたか? 効果を知ると食べるべきタイミングが分かるので、知識として覚えておくとバランスよく頂くことができます。薬味をさらに味方につけ、インナーケアをコツコツしていきましょう!

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)

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【参考】

※武鈴子 著「決定版 和の薬膳食材手帖」(2019年)家の光協会

※喩静・植木もも子 監修「薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」(2012年)西東社

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