いつの間にか強くなっている「紫外線」が、肌の老化原因の多くを占めていることは、もはや常識になりつつありますよね。そんな紫外線を浴びる前に肌状態を整えるだけでも、悪影響を抑えることができるのをご存知でしょうか。
エステティシャンの筆者が、日焼け後の段階別アフターケアと合わせてお伝えしていきます。
■日焼け前のケアの重要性
日焼け後のケアももちろん大事ですが、日焼けをする前の肌状態を整えることもとても大切です。
例えば、フルーツをイメージしてください。採れたてのみずみずしいフルーツと、スーパーで買ってきてしばらく放置し、水分が抜けたフルーツ。それぞれ1日外に置いて紫外線にあてたらダメージが大きいのは、時間が立って水分が抜けたフルーツの方ですよね。
肌も同じで、水分を含み防御機能のある肌と、乾燥して防御機能が弱った肌が日焼けするのとでは、受ける影響は全く違います。日焼けをしても紫外線の悪影響を最小限にするには、日頃から健康でうるおいのある肌状態にしておくことが大事です。
レジャーの予定がある場合は、いつも以上に念入りな保湿を
レジャーなどで外に長時間いることがわかっているなら、3日前くらいからいつも以上に念入りな保湿を行いましょう。
また、肌の防御を最大に高めるために、シェービングやピーリングなどの角質ケアや物理的な刺激はさけましょう。
■日焼け直後のケア
日焼け直後のケアで大切なことは、とにかく冷やすことと、保湿の2点です。日焼けが軽く炎症や赤みがない場合は、次に紹介するケア方法にすぐに進んでもOKです。
日焼けした当日にいかに炎症を抑え、保湿できるかで肌の回復は大きく違っていきます。「冷タオルなどで冷やす→化粧水、乳液で保湿→冷やす→保湿」をできる限り繰り返しましょう。日焼け後は水をしっかり飲むことも忘れないでください。
日焼け直後に使いたいアイテム
角質ケアやシェービングなどの摩擦のかかるものはさけましょう。化粧品は、アンチエイジングや美白効果の積極性の高いものよりも、敏感肌用のアイテムやカーミングローションなどの鎮静作用や抗炎症作用のあるものを選ぶことがおすすめです。
また、オイルを使用する場合、オイルの種類によっては熱をこもらせる性質のものもあるので注意しましょう。「ココナッツオイル」などは抗炎症作用、保湿、鎮静作用にすぐれているので日焼け後におすすめです。
■日焼け後の炎症が落ち着いてからのケア
紫外線を浴びてもほてりや赤みがない場合または、ほてりや赤みが落ち着いてきたら、その後は積極性の高いケアに切り替えましょう。「ビタミンC」などの抗酸化作用のある美容液や美白系の美容液などをしっかりと使用していきます。
同時に肌の代謝を上げていくことも大事です。角質ケアやピーリングを肌の調子をみながら無理のない範囲で始め、肌の生まれ変わりをサポートしてください。炎症が落ち着いても日焼け後は乾燥がつづいていることが多いので、保湿は引きつづき念入りに行ってください。
また、クリニックでのイオン導入やエステサロンでのケアは、ほてりや赤みやが落ち着いてから行くのがベストです。
BBQや海、山などのお出かけや運動会、日々のちょっとした時間でのうっかり日焼けなど、さまざまなシーンで紫外線の影響を受けています。一番怖いのは日焼け直後の肌ダメージだけではなく、数ヶ月、数年後にシミ、シワ、たるみとなってあらわれることです。影響を最小限にできるように、普段から肌の健康状態を整えておきましょう。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美
自身のニキビ・激太りから容姿コンプレックスに陥り根暗な10代を過ごす。綺麗になるためエステの道へ。「綺麗になる」を通し心や人間関係、人生まで前向きに変わって行く経験を人に伝えるため美容家として活動中。)
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