現在女性から高い人気を誇る台湾をはじめ、中国や韓国で日常茶として飲まれている「菊花茶」。実は、私たち30代・40代のエイジング世代にぴったりなお茶だってご存知でしたか? 今回は、「菊花茶」をご紹介します。
■西太后も飲んでいた「菊花茶」とは
「菊花茶」で使われる「菊花」は、日本でポピュラーな菊の花ではなく、小ぶりの菊花を丸ごと乾燥させたものを指します。歴史的にはたいへん古く、日本でも平安時代に頭痛薬として飲まれていました。また、清朝末期の権力者であった西太后は、玉石の美顔ローラーを使うなど、美容とアンチエイジングにも心がけていたとして有名。ストレス解消のためにも菊花茶を愛飲していたとも言われています。菊花茶はイライラなどを緩和させる作用があり、別名「アジアのカモミール」とも言われています。
■デトックス効果◎でダイエットにも
気が昂りがちな30代・40代の私たちにとって、イライラを解消してくれるのは嬉しい効果。それだけでなく、パソコンやスマートフォンを酷使した眼精疲労や目の充血、ドライアイなどの解消にも役立ちます。また、身体に溜まった熱を冷まして余分な水分を代謝させてくれるので、これからの季節にぴったりです。デトックス効果もたいへん高く、吹き出物や便秘改善にも効果が期待できます。
■「良い眠り」を促して美肌をゲット!?
毛細血管拡張作用もあるので、美肌作用や血圧の降下なども期待できます。寝る前に飲むことで心地よい睡眠に誘ってくれるため、眠りが浅くなりがちなエイジング世代には特におすすめです。香りも高く、就寝時に枕元に置いておくだけでも安眠効果があると言われています。
エイジング世代のあらゆる悩みを解決してくれる「菊花茶」。通販や中国茶専門店などでも購入できますよ。是非、これからの季節にぴったりなので試してください。
(美巡セラピスト&漢方美容家 余慶尚美)
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【参考】
※辰巳洋著(2006)『薬膳素材辞典―健康に役立つ食薬の知識』(源草社)