仕事やプライベートと毎日忙しい40・50代女性は、食べることやお酒を飲むことでストレスを解消するという方も多いのではないでしょうか。しかし、これからの季節は薄着になるので、体型が気になってしまいますよね。
ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、トマト缶で簡単にできるダイエットスープをご紹介いたします。
■食べすぎ、飲みすぎた時のケアとは?
食べすぎ、飲みすぎた時のケアは、薬膳的に2つのアプローチ方法があります。
(1)熱をとり除く
「お酒を飲んでいるとつい食べすぎてしまう」という経験はないでしょうか。実はお酒を飲むと「胃熱(いねつ)」といって胃に熱がこもりやすくなります。
胃熱が起こると、食べても食べても満腹感を感じにくくなり食欲が止まらなくなってしまう場合があります。なので、食べ過ぎを防ぐためにはこの胃にこもった熱をとることが大切です。これは、飲みすぎた場合にも同じことがいえます。
(2)胃腸ケア
食べ過ぎや飲みすぎることで消化に時間がかかると、胃腸に負担がかかってしまいます。
胃腸の働きを高める食材を「煮る」「蒸す」「茹でる」といった調理法で料理にとり入れると、疲れた胃腸をケアすることができます。
■トマト缶で簡単にできる薬膳トマトスープ
材料(作りやすい分量)
・大根 10cm
・セロリ 1/2本
・しめじ 1袋
・お好みの豆類 60g
・トマト缶 1缶
・水 500cc
・塩 適量
※塩のみでも味付けは十分ですが、お好みでコンソメで味を調えても美味しいですよ。
作り方
(1)大根は角切りに、セロリは筋をとり茎の部分を1cm幅に切り、葉の部分は細切りにしておきます。しめじはを切り落とし、ほぐして起きます。
(2)トマト缶、水、大根を入れ煮込みます。
(3)大根に火が通ったら、セロリの茎、しめじ、豆を入れ、火が通ったら塩で味を調えます。
(4)トッピングにセロリの葉をのせて完成です。
薬膳ポイント
胃の熱をクールダウンする
食べ過ぎや飲み過ぎた胃には熱がこもりやすいので、身体を冷やす食材をチョイスしましょう。今回は、「トマト」「セロリ」大根を使いました。
胃に熱がこもっている時は、生姜、にんにく、唐辛子、たまねぎ、肉類は熱をうみやすいので控えめにしましょう。
胃腸をケアする食材をプラス
胃腸ケアをするためには豆類が欠かせません。今回は大豆を使いましたが、黒豆やひよこ豆、そら豆、枝豆などもおすすめです。スープ、炒め物、煮物などにプラスして、胃腸ケアを意識してくださいね。
切って煮るだけの簡単スープですので、日々の生活に摂り入れやすいと思います。これから薄着になる季節ですので、ぜひお試しくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ。)
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