肌寒い日や蒸し暑い日が繰り返される季節の変わり目は、心身ともにストレスがたまりやすいものです。そんな時のストレスケアや美容チャージには、旬を迎える「アスパラガス」がおすすめです。
インナービューティー料理研究家の筆者が、美味しいアスパラガスを選ぶポイントとともに美容に嬉しい栄養と、白ワインによく合う簡単レシピをご紹介します。
■アスパラガスの美容に嬉しい栄養
食物繊維
アスパラガスは、腸活に欠かせない「食物繊維」が豊富です。
「在宅ワーク中に活動量が減り、便秘体質になってしまった」という方におすすめです。
アスパラギン酸
「アスパラギン酸」はアミノ酸の一種で、疲労時に必要とされる「カリウム」や「マグネシウム」の吸収をサポートします。
同時に、疲労物質「乳酸」の代謝をサポートするため、疲労回復効果が期待されています。利尿作用があるので、身体の中の不要なものを排出するサポートをします。
葉酸
「葉酸」は、貧血や骨粗鬆症対策に欠かせない栄養素です。
妊活や妊娠初期の女性にも特に必要とされており、女性の生涯を通して必要とされる栄養素です。
ビタミンK
「ビタミンK」は、骨の形成に深く関わる栄養素です。
「カルシウム」が豊富な食材と合わせて調理することがおすすめです。
上記のほかにも、細胞老化を防ぐ効果が期待できる抗酸化作用の高い「ビタミンC」や「ビタミンE」、代謝をサポートする「ビタミンB群」なども豊富に含みます。
アスパラガスは、女性に必要な栄養素を豊富に含んでおり、初夏から夏にかけてが旬です。
■美味しいアスパラガスの選び方
以下のポイントを意識して選ぶと、みずみずしく美味しいアスパラガスに出会えます。
・切り口がみずみずしく乾燥していないもの。
・穂先がキュッとしまっているもの。
・なるべくまっすぐで太いもの。
■白ワインによく合うアスパラガスを使った簡単レシピ
女性に嬉しい栄養が豊富なアスパラガスに、「タウリン」が豊富なタコを合わせました。
シンプルな調理で素材の味を引き出したひと皿は、白ワインによく合います。お家時間のお供にしていただければ嬉しいです。
材料(作りやすい分量)
・アスパラガス 4〜5本
・生食用ボイルタコの足 約1本分
・オリーブオイル 小さじ1
・白ワイン 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・セージ粉末(あればでOK) 少々
作り方
(1)アスパラガスは根元の堅い部分(約2cm)を切り落とし、がくをピーラーなどで削いで約3cm幅に切ります。太いアスパラガスの場合は斜め切りにすると食べやすいです。タコはひと口サイズに切ります。
(2)フライパンにオリーブオイルをひき、アスパラガスの下半分を中火で炒めます。その後、タコとアスパラガスの穂先部分を加えます。白ワインを加えて塩をまぶしてサッと混ぜて炒めます。
(3)弱火にして、セージの粉末を加えて全体を和えれば完成です。セージは魚介類との相性がいい清涼感のあるハーブです。生臭さを消し、奥行きのある味わいに仕上げます。
新鮮な食材を選ぶことは、美味しい料理を完成させることへの近道となります。栄養満点のアスパラガスを食卓に上手にとり入れ、身体の中からキレイと元気を磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子)
【関連記事】
・不調を招くコーヒーのNGな飲み方3つ
・夜納豆で痩せる!痩せる納豆の食べ方
・炭酸水はこう飲むべき!痩せる意外な飲み方5つ
・栄養士が食べない「老化が加速する食べ物」
【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社
※藤原昌高/著(2010年)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店
※(2017年)『スパイス&ハーブの使いこなし事典』主婦の友社