お家時間が長くなって、いつもと変わらない食事をしているのに太ってしまったということはないでしょうか? それは、外に出ていた時と比べると運動量が減ったため、以前よりも代謝が落ちたことが原因となっているかもしれません。
嗅覚反応分析士のプロである筆者が、ダイエットをサポートしてくれる香りをご紹介します。
■アロマはダイエットに効果がある?
人間がもっている感覚は「知覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「視覚」の5つがあります。
“味が美味しい“と“花がきれい“といった感覚は脳に情報が伝わって感じるものですが、その情報は最初に理性を司る「大脳新皮質」を通ってから、本能の部分である「大脳辺縁系」に情報が伝わります。このように、ほとんどの感覚は本能よりも理性が先に働くので、好き嫌いといった判断を頭で考えて行っていることが多いのです。
この5つの感覚のなかで、唯一本能に直接働きかけるのが「嗅覚」といわれています。私たちは無意識のうちに、何の香りなのかわからなくても、その香りが「好き」か「嫌い」かを瞬時に判断することができます。
香りは自律神経にも深く関わる
上記意外にも、香りは自律神経にも深く関わりがあります。気持ちがざわついている時に好きな香りを嗅ぐと気持ちが落ち着くように、自律神経のバランスを整える働きが期待できます。
そのため、アロマの香りを嗅ぐことによって食欲を抑えることも期待できます。
また、アロマのなかには新陳代謝を高めたり、脂肪溶解や老廃物の排泄を促すことが期待できるものもありますので、マッサージや入浴時などにとり入れると、ダイエットのサポートにもなります。
■ダイエットのサポートとなるアロマオイル
数多くのアロマオイルがあるなかで、特にダイエットにおすすめのアロマを3つご紹介します。
(1)ローズマリー・ベルべノン
シソ科の精油で、ローズマリーのなかでもグリーンな香りがする精油です。脂肪の分解を促す作用が期待できます。
マッサージをする時、オイルに混ぜて使うと良いでしょう。
(2)サイプレス
ヒノキ科の精油で、フレッシュなグリーンの香りにほのかなシトラスの香りがする精油です。体内の水分を調整する働きがあり、むくみやセルライトの除去を促す作用が期待できます。
入浴時にバスオイルとして入れるとデトックスになり、香りにも癒されますよ。
(3)ゼラニウム・エジプト
フウロソウ科の精油で、バラっぽい香りとほのかにミントのようなグリーンの香りがする精油です。精神を安定させ、交感神経、副交感神経ともに安定させる作用があるので、ストレスによる暴飲暴食を防ぎたい時におすすめです。
おすすめの使い方
おすすめの使い方は、アロマポットやディフューザーなどに入れて、部屋のなかで香りを楽しむことです。
仕事から帰ってきた時やストレスを感じた時など、時間や手間を気にせず好きな時に使えるので、手軽にとり入れやすい方法です。
■アロマオイルを効果的に使う方法
アロマオイルは、匂いを嗅ぐ以外にもさまざまな使い道があります。アロマの効果的な活用術をご紹介します。
お風呂に入れる
直接精油をお風呂に入れても精油は混ざりません。そのため、直接精油が身体について肌が荒れてしまうリスクがあります。
お風呂に入れる時は、肌に精油がついても良いように、薄めてから入れます。薄めるものは、マッサージオイルで使われるスクワランオイルやホホバオイルなどでOKです。
目安は、20mlのオイルに対して、1〜5滴程度の精油を入れます。毎回調合するのが面倒な方は、お風呂用に作り置きしておくとラクですよ。
マッサージオイルとして使う
お風呂に入れる時と同じように、精油をスクワランオイルやホホバオイルなどで薄めて使います。精油によっては、身体に使えるものと使えないものがありますので、必ず購入するお店の方に聞いてから精油を選ぶようにしましょう。
マッサージに使う時の精油の目安は、30mlのオイルに対して、顔に使うものなら精油は1〜3滴程度、身体に使うものなら6滴程度入れます。量が多すぎると肌荒れの原因につながりますので、目安より多めに入れすぎないように気をつけてください。
ハンカチにつける
アロマオイルをハンカチに2〜3滴つけて、香りを嗅ぐ方法です。
直接肌につけないので、もともと肌が弱くて刺激を感じやすい方や、香水のように身体に香りがつくのが苦手な方におすすめです。
精油は、神経や内臓にも作用が期待できるものです。運動や食事制限がなかなか続かないという方は、ダイエットをサポートする特質を持つ香りをとり入れることから始めてみてください。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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