そろそろ始まる秋の花粉症。くしゃみや目の痒みはないから大丈夫と思っていても、なんとなく肌がかゆい、赤みが出るなど、皮膚に花粉の影響があらわれる方も。そんな時におすすめなのが、野菜ジュース。アレルギーを抑える働きのある成分や抗酸化成分が、効率的に身体に吸収されるようですよ。
■お肌と花粉の関係
空気が乾燥し始める秋は、お肌も乾燥に傾きがち。肌が乾燥すると、角質が乱れバリア機能も下がってしまいます。そこへ花粉が付着すると、その刺激で炎症を起こし痒みや赤みといった皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいます。花粉は一年中飛んでいるものですが、特に飛散量が多い季節には、花粉皮膚炎を引き起こしやすくなるのです。
■秋のかゆみ肌に野菜ジュースがおすすめの理由2つ
(1)お肌の潤いがアップする!?
野菜ジュースには、肌のターンオーバーを促す働きのある「β-カロテン」や、肌に蓄積して抗酸化力を発揮する「リコピン」など、お肌の健康を保つ成分が含まれています。カゴメの研究によれば、β-カロテンとリコピンを継続的に摂ることで、角質層の水分量の低下を抑制し、また、肌の炎症細胞の増加を抑制するという、マウスを用いた試験結果が報告されています。
(2)栄養素の吸収がアップする!?
β-カロテンやリコピンは、生野菜を食べても、実は吸収されにくい成分です。生野菜を食べた場合と、加熱・粉砕したニンジンやトマトのピュレを使って作られた野菜ジュースを飲んだ場合を比べると、β-カロテンは約1.5倍、リコピンは、約3.8倍吸収されることが判っています。また、生野菜から摂取した場合には、時間とともの血液中の成分の濃度が下がってしまうのですが、ジュースで摂った場合には24時間後も高い濃度を保っているとのこと。
ちなみに、リコピンは「朝」に摂ったほうが吸収が良いということも判っていますから、秋のかゆみ肌には、朝の野菜ジュースを習慣にすると良さそうですね! 花粉によるお肌の不調が気になる方は、是非、野菜ジュースを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田麻奈未)
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【参考】
※花粉と肌の関係 – 資生堂
※肌のバリア機能 – 資生堂
※生にんじんよりも野菜・果実ミックスジュースの方がβ-カロテンを効率的に吸収できることを確認 – カゴメ
※β-カロテンやリコピンにアトピー性皮膚炎を抑制する効果が期待 – カゴメ
※野菜をジュースで摂る理由 – カゴメ