「20代の頃はもっと目も大きかったような……」そんな風に感じること、ありませんか? PCやスマホなどで目を酷使したことにより眼精疲労もマックス! そんな方におすすめしたい、簡単にできる4つの回復術をご紹介します。
1.後頭部のツボ「風池(ふうち)」を刺激
眼精疲労やめまい、不眠、頭痛に効果的なツボです。後頭部の髪の生え際にあり、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間にある凹みが「風池」。後頭部中央の凹みと耳のすぐ後ろ骨のでっぱりをむすんだラインの中間あたりです。
イラストのように手をあて、親指に一定の圧をかけながらじんわりとマッサージします。目安として、3~5秒×3~5セットを行いましょう。 また後頭部と首の境、髪の生え際に沿って指圧していくことは、脳の血流改善にも大変効果的。この時は、視界からの情報を一切シャットアウトして脳をリラックスさせることで、さらに効果を高めましょう。
2.目と目との間、鼻の付け根をマッサージ
目と目の間、鼻の付け根は血管が集まっているため、この部分をひっぱることで血流改善につながり、視界も一気に良くなります。また、目周りの筋肉である眼輪筋をほぐすことも忘れずに。まずは眉間の凹みに親指腹を当て、垂直上に一定の圧をかけて、圧を維持しながら骨の際に沿って、眉下を通って目尻までマッサージしてみましょう。 同様に、目頭から目尻にかけて、目の下部分の眼輪筋も反対の手の親指腹で骨の際に沿って、一定の圧をかけながらほぐしていきましょう。そうすることで、目に生気が戻り、目元パッチリにつながります。
3.肩回しをする
デスクワークや家事など、前傾姿勢が多い中、どうしても前側にひっぱられ首や頭皮は張りがちに。また、呼吸も浅くなります。そうなると血流が滞るために、目元やお顔にも影響が出てしまい、むくみやくすみの原因となります。
こんなときは、積極的に肩回しを! 後ろまわしを10回、前まわしを5回と、肩甲骨と肩甲骨を寄せるイメージで、大きく回しましょう。ただ勢いに任せるのではなく、意識してゆっくりとじんわりと回すのがポイントです。
4.クコの実を食べる
スーパーフードの「ゴジベリー」としてすっかり認知された「クコの実」。女性の漢方薬膳の食材としても代表的です。漢方では、「肝腎」を補う食材として血量に深く関わり、老化防止も期待でき、目にとっても大変魅力的な食材。スーパーでも気軽に購入しやすくなったので、目が疲れたときこそ、積極的に摂ってみてください。
目の機能を回復することは、お顔の若返りにもつながるので、是非トライしてみてくださいね。
(美巡セラピスト&漢方美容家 余慶尚美)
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【参考】
※兵頭明著(2012)『東洋医学 経絡・ツボの教科書』(新星出版社)