食べる内容によって体型に変化が出るように、果物も食べ方や選び方によって期待される働きが異なります。果物の果糖が気になる人は、身体が蓄積モードになる夜ではなく、代謝が活発になる朝に食べることがおすすめです。
ベジ活アドバイザーの筆者が、ダイエット中でも安心して食べることができる果物を3つご紹介します。
■ダイエット中の朝ご飯で果物をとる時のポイント
食事をすると血糖値が上がり、血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンが分泌されます。血糖値が急激に上昇するとインスリンが過剰に分泌され、脂肪をため込みやすくなってしまうと考えられています。
おだやかな血糖値上昇を保つためには、「食物繊維」や「オリゴ糖」を含む果物をとるとよいでしょう。よく噛むことは血糖値の上昇をおだやかにして、食欲のコントロールにも役立ちます。
スムージーやジュースに果物を加工するより、丸ごと食べる方がダイエット中はおすすめです。
■ダイエット中の朝ご飯におすすめの果物3選
(1)バナナ
ダイエット中は便秘になる人が多いですよね。バナナには便を柔らかくする「マグネシウム」が含まれています。便秘改善はもちろん、腸内フローラを整えるのに役立つ果物です。
消化速度が異なる糖質を含むため、持続的なエネルギー補給が期待できるのも朝に食べるメリットといえるでしょう。バナナは吸収がゆるやかな「フラクトオリゴ糖」を含みます。おだやかな血糖値の上昇は、ダイエットの手助けになりますよね。
食べる時にぜひ習慣にしてほしいのが、“しっかりとよく噛むこと”です。咀嚼回数のUPは、食欲をコントロールして暴飲暴食予防につながることがわかっています。ダイエット中は意識したいですね。
(2)キウイフルーツ
豊富な「食物繊維」を含み、低GIなキウイフルーツは、ダイエット中でも安心して食べることができます。
腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やす働きのある「水溶性食物繊維」を含むため、痩せやすい身体作りに役立ちます。腸を目覚めさせるのに最適な果物といえるでしょう。
そのまま食べてもよいのですが、サラダに加えても美味しくいただけます。キウイフルーツ単体でも栄養価が高いのですが、野菜と加えることで、より栄養のバランスが整いますね。
(3)ブルーベリー
ダイエットだけではなく、アンチエイジングも気にしているという女性におすすめなのがブルーベリーです。「食物繊維」の含有量が多いので急激な血糖値上昇を抑える働きがあり、ダイエットに役立ちます。
紫色の色素に含まれるのはポリフェノールの一種である「アントシアニン」です。抗酸化作用が高いので、アンチエイジングにもおすすめです。
ヨーグルトとも相性がよいので、加えて一緒に食べてもよいでしょう。ヨーグルトなどの乳製品には血糖値の上昇を抑制する働きもあるので、よりダイエットに役立つ組み合わせになります。
果物はビタミン・ミネラル、ポリフェノール類を多く含む天然の美容食材です。ダイエットの手助けになるような成分を含む果物も多くあります。ダイエット中は食べ方、選び方に気をつけながら果物を楽しみましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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・「おにぎり&スープ」で太る!?ランチ選びの落とし穴3つ
【参考】
※もっと知りたい! オリゴ糖の特徴とその働き – パールエース
※なぜ糖質で太りやすくなるの?血糖値をコントロールする食べ方のコツ – 大正製薬
※バナナに含まれる栄養について – DOLE
※バナナの効能 – DOLE
※朝のおなかを目覚めさせるキウイパワー – ゼスプリ インターナショナル ジャパン
※ブルーベリー – わかさ生活