40代以降の髪は、髪の水分量が低下するために、キューティクルが剥がれ、パサつきやバサバサ感、広がり、うねり、キメの粗さや切れ毛など、実に多くのヘアトラブルが生じます。
でも、実際のところ、シャンプー後は「トリートメントをつけて終わり!」という人が大半なのではないでしょうか?
ヘアジャーナリストの筆者が、水分の低下による髪トラブルを解決する、40・50代が買い足すべきヘアケアアイテムについて、どうとり入れたらよいのかをご紹介します。
■大人女子は「あれもこれもは買いたくない!」が本音
年を重ねるにつれ、スキンケアやヘアケアアイテムは日増しに増えていく印象がありませんか?
肌なら乳液の次に美容液、それでも潤いが足りないならクリームなど、悩みが増えるにつれ使うアイテムの数がどんどん足されていく一方で、「実際のところ、なにがどう効いているのかわからない……!?」なんて悩みも。
髪も同じで、インバスのトリートメントだけでケアが追い付かなくなると、その後のアイテムはどれを選べばいいのか、迷ってしまいます。
オイル、クリーム、ムースにスプレー、バームなど、アウトバスにもいろいろなタイプがありますし、重ね付けするとベタつくことも。
なるべくならシンプルケアを心がけたいものですが、大人のエイジング毛で1品だけ足すなら、実際なにが効果的なのでしょうか?
■プロがひとつだけ選ぶならどれ?
美容ライターとして数多くの有名美容師さんを取材する私が、皆さんにうかがう質問があります。それは、「大人世代がアウトバスを取り入れるなら、どのアイテムがよいですか?」というもの。
するとほとんどの方が、ヘアオイルかヘアミルク、またはその両方をおすすめします。
では「水分がなく、乾燥によるトラブルを抱えた人にはどちらがベスト?」と伺うと、多くの美容師さんが「ヘアミルク」と答えるのです。
一般的にヘアオイルが人気を集める昨今、ヘアミルクはやや存在が薄い印象ですが、実は乾燥毛が原因で起こる髪のゴワつきやパサつき、広がりには大変効果の高いアイテムなのです。
ヘアミルクをつける習慣を身につけると、髪のしなやかさが日に日にアップしていきます。
■ヘアミルクのここがすごい!
一般的なヘアミルクとは、水や保湿成分などの液体に、ヘアオイルに使われるオイルを混ぜて乳液状にしたものです。
何らかの原因で乾燥し、水分が外へ流失してしまった髪に水分を補いつつ、ミルクの油分が潤いをとどめるので、パサついた髪のケアに大変適しています。
役割りは一見するとヘアオイルとさほど変わらないのですが、それぞれの分子量に違いがあり、オイルに比べてミルクの分子は小さいのが特徴。そのため、より髪内部への働きに長けていて、内側に栄養と潤いをしっかり届けて、髪1本1本のふっくら感が増しやすいというメリットがあります。
その結果、ハリやコシのある健やかな髪に保ち、しなやかさのある髪質に近づけます。
また、さらっとしたつけ心地で髪表面に残らないため、オイルのようなベタつきもありません。そのため寝る前のヘアケアにも最適で、パジャマや寝具を汚さないことも使いやすい点といえるでしょう。
■ヘアミルクをつけるタイミングとは?
洗髪後、濡れた髪に塗布しましょう。髪の内部に栄養を与えながら保湿できると同時に、ドライヤーの熱から髪を守ってくれるので、ダメージを軽減できます。
付けるときの注意点としては、表面だけでなく、内側にもしっかりなじませること。
乾燥した髪は膨らみの原因になりやすく、特に内側の毛からボリュームとなる厚みが出やすいのが特徴です。そのため、しっかりと内側の髪1本1本に栄養を与えて保湿をします。
髪をかき分けたり、膨らみやすい耳後ろに手のひらを入れて、手ぐしを通しながらなじませると効果的です。
また、乾かした後に毛先のパサつきが気になる場合は、再度、指先にのばしたミルクを付け足しましょう。
■クセ毛さんの注意点
いいこと尽くしのアウトバスミルクですが、ほとんどの商品にスタイリング力がありません。
クセ毛の場合は、ドライ後にもう一度髪全体にたっぷり塗布してしまうと、うねりが出ることもありますから注意しましょう。
■40・50代におすすめのヘアミルクがこちら!
たくさん販売されているヘアミルクの中から、潤い効果が高く大人世代も満足できる、品質の高いおすすめのミルクをご紹介します。
潤いとサラサラ感が同時に手に入る香り豊かなミルク
チューニングアロマ ヘアミルク/アスレティア
乾燥してパサついた髪に、するんとなめらかなうるおいを与えるミルク。レモングラスやローズマリーなど10種類の天然植物由来成分を配合し、蒸し暑い夏の時期でも髪と心を爽やかに整えます。
(2種 100ml 税込価格3,850円 エキップ)
失われやすい大人髪の水分に着目!
ヘアミルク BM/エヌ
髪や地肌の水分バランスが崩れ、パサつきやまとまりにくさ、ボリュームがでない髪を、モイスチュアコントロールで潤いのある状態へ導きます。
(100ml 税込価格2,860円 中野製薬)
巷でヘアアイテムの情報は増えるばかりですが、なるべくミニマムにヘアケアを行いたいのが、大人女性の本音です。ヘアミルクで髪の乾燥、広がり、ごわつきやキメなどをこれ1本で一気に解決して、いつまでもしなやかな髪をキープしていきましょう!
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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