「ダイエットをして体重は落ちたけれど、下半身だけがどうしても痩せない」という人は非常に多くいます。特に太ももの太さやゴツさが気になっている人は多いのではないでしょうか?
実は、体重を落としただけだと太ももはなかなか細くなりにくいのです。
女性の体型改善の専門家であるパーソナルトレーナーの筆者が、太ももを細くスッキリさせる方法と、具体的なエクササイズについて解説します。
■前ももの使いすぎが足を太くする
太ももが太くゴツくなる原因は、太ももを使いすぎることで筋肉が発達してしまうこと。そして筋肉が疲労することで、むくみが溜まって太くなってしまうことです。
特に女性は二つの理由から前ももを使いやすいため、太ももが太くなりやすくなってしまいます。
一つ目の理由は、ヒールです。
ヒールは常にかかとを上げる状態を自動的に作ってしまいます。その状態で歩くと、前ももにかかる負担が大きくなり、太ももを発達させたりむくみを発生させたりしやすくなります。
二つ目の理由は、女性は生まれつき前ももの筋力が大きく、より前ももに頼って歩くからです。
男性と比較して、女性は筋肉のバランスとして前ももの筋力比が大きい性質があります。人は自分の体の強い部分を無意識に使ってしまうため、前ももの筋力比が高い女性は、前ももに強く刺激が入り、太く・ゴツくなってしまう傾向があります。
そのため、前ももに入ってくる負担を小さくしてあげる必要があると考えられます。
■ももの裏を鍛えて前ももの負担を小さくする
歩く時などに前ももの筋肉の負担を減らすためには、ももの裏側の筋肉を使えるようにすることが大切です。ももの裏には、「ハムストリングス」という、骨盤から脛の骨の上部までくっついている筋肉があります。
この筋肉は、歩くときに脚全体を後ろに振る役割があり、前への推進力をつける役割があります。
この筋肉を鍛えることで前ももの負担を分散し、過剰な筋肉の発達を回避して、太ももを細くスッキリさせる効果が期待できます。
■裏ももを鍛えるRDL(ルーマニアンデッドリフト)のやり方
(1)足幅は腰幅で立ち、膝のお皿を正面に向けます。
(2)両手の親指を、股関節に置きます。
(3)肩甲骨を寄せ、目一杯腰を反り、体重はかかとにのせます。
(4)肩甲骨を寄せながら体を前に倒していきます。この時、膝の角度は一定にします。
(5)下がれるところまで下がったら、体を起こします。
(6)(4)〜(5)を10回で1セットです。これを、2〜3セット繰り返します。
ももの裏の筋肉が弱いことで、過剰に太ももの前側を使って脚が太くなってしまう女性は多くいます。このエクササイズで、ももの裏の筋肉を使えるようになり、スッキリとした美脚を作っていきましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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